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吸音板 ダイロートン(クリアトーン9)で和室天井をDIYリフォーム!

ダイロートン(クリアトーン9)で天井をリフォームした写真
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自宅(築46年)の二階和室の天井の痛みが目立ってきて、いつか張り直さないとなぁと思って10年余り…、今回 吸音板 ダイロートンと出会った事で、ようやく重い腰が上がり、DIYで張り替えてみました。

築46年の和室の目透かし天井の写真
築46年の二階和室の目透かし天井。の部分はつなぎ目が外れており、いつ落ちてきても、おかしくなかった。また経年によるシミも目立つ

和室の目透かし天井は、構造的に梁などからぶら下げているため、素人が貼りかえるのは難しく。また専用の天井材も高価である。

ダイロートンで天井を貼り換えた写真
今回の工事後の写真。ダイロートンを使用して貼りかえれば、明るくキレイな天井に生まれ変わり、音も静かになります!

ダイロートン(クリアトーン)とは?

ダイロートン(クリアトーン9)の実物写真
実際のダイロートンの写真。厚さ9ミリ、30センチ×60センチの板状に加工されています。写真の柄以外にも色々なデザインがあります。

ダイロートンは、ロックウール(岩綿)を板状に加工し、おもに天井の仕上げ材として、学校(スクールトーン)、病院(メディカルトーン)、公共施設、オフィスなどで使われています。

ロックウール(岩綿)とは?

ロックウール(岩綿)とは、鉄鋼を生産する過程で出るスラグ(副産物)を繊維化したもの。

主成分が鉱物ですから耐火性が高く、また繊維状に加工されているため断熱材としても使用されています。

ちなみに石綿(アスベスト)とは、まったく異なるものです。

表面には細かい穴が空いており、吸音効果、断熱効果、防火効果があり、また石膏ボードと比べて非常に軽いという特徴があります。

ダイロートン(クリアトーン)のメリット

ダイロートンを使用するメリットは、以下の通りです。

  • 吸音効果
  • 断熱効果
  • 耐火効果
  • 軽量
  • 安価
  • 加工が容易
  • デザインも豊富

音は固い物に反射し、響いていきます。逆に柔らかい素材の場合は、音の反射を軽減(吸音)します。

ダイロートンは、綿のように繊維化されたロックウールを原料としているため、吸音効果があり、同時に空気を多く含み断熱効果もあります。

また副産物を原料としているため、価格が安価です。一箱18枚入りで4千円台から購入できます(6畳間で三箱必要)

さらに加工が容易でカッターで簡単にカットが可能です。

ダイロートン(クリアトーン)には様々な模様があります。自分の好きなデザインを探してみましょう!

ダイロートン(クリアトーン)のデメリット

ダイロートンは、柔らかい素材でできているため、天井材以外には使用できません。

壁材として使用した場合、ぶつけると、すぐにへこみができてしまうでしょう。

また施工時も角などがへこまないように注意が必要です。

ダイロートンで和室天井を張り替えDIY

吸音材 ダイロートンで和室の天井を張り替える手順は以下の通りです。

和室天井の張り替え手順
  1. 床・窓・ふすまなどの養生
  2. 天井解体
  3. 野縁(下地)の組み立て
  4. 合板の貼り付け
  5. ダイロートンの貼り付け
  6. 見切り材の取付

床・窓・ふすまなどの養生

今回のように天井を解体する場合、天井には築年数分のほこりが蓄積しています。また天井板が落下した場合、床やふすまなどを傷つける可能性があります。

床・窓・ふすま・障子などは、しっかり養生しましょう。

床をブルーシートで養生した写真
床はブルーシートで全面覆いました。
ふすまを養生用プラダンで覆った写真
ふすまや障子、窓などは養生用のプラダンで養生しました。

天井解体

和室の天井にもいくつか種類があり、我が家の天井の場合は目透かし天井と言い、梁などから吊るし上げている形状になっています。

無理に引き取ろうとすると、板一枚分(3.6m×60センチ)が丸ごと落ちてくる場合もあるので、一人でやる場合は、小分けにして解体するほうが良いでしょう。

ヘルメットとマスク着用は、必須です。

ヘルメットは、1000円位からあります。

天井解体後の写真
天井解体後の写真。は、目透かし天井を吊るしていた部材。この後、この部材も取り外しました。

自宅の屋根裏を明るい場所で初めて見ましたが、雨漏りの後などもなく、ホッとしました。

野縁(下地)組み

天井を解体したら、野縁(天井板などを貼る下地)を組んでいきます。

六畳間(江戸間)であれば、部屋のサイズは、大体3.6m×2.7mです。

今回は、3センチ×4.5センチの角材を使い、縦幅3.6mに60センチ間隔で、2.9mの角材を計7本を並べ、それらを固定するために、3.8m位の角材を90センチ間隔で4本打ちました。

天井に野縁(下地)を組んだ写真
天井に野縁(下地)を組んだ写真。強度的に人は乗れません。天井に合板とダイロートンを貼るのにギリギリの強度です。

組む時は、長い角材を先に屋根裏の載せておいたほうが良いです。

合板の貼り付け

野縁が組み終わったら、野縁に合板をビスで貼り付けていきます。

厚さ4ミリの合板の写真
今回は厚み4ミリの合板(1.8m×90センチ)を6枚使用しました。
天井に合板を貼った写真
天井に合板を貼り終えた写真

野縁までは一人でもやれますが、合板貼りだけは、誰かに手伝ってもらったほうが良いかも…。

天井の電線部分のアップ写真
電線は、ドリルで丸い穴を空けて通します。

ダイロートンの貼り付け

箱入りのダイロートンの写真
ダイロートンは、一箱18枚入りです。六畳間だと三箱(計54枚)必要です。段ボールの底面に施工方法が印刷されています。

合板の貼り付けが終わったら、いよいよダイロートンの貼り付け作業です。

といっても、ダイロートンは軽いので、合板の貼り付けよりは楽です。

天井にダイロートン(クリアトーン)を貼りつけている写真
ダイロートンに木工用ボンドを塗り、私の場合はビスで止めました。タッカーなどでも良いそうです。

途中でずれてしまうと、段々ずれが大きくなってしまうので、慎重に丁寧に貼っていきましょう。

天井にダイロートンを貼っている写真2
慎重にダイロートンを貼り進めていきます。部屋の隅の部分は、カッターでカットします。
天井一面にダイロートンを貼った写真
天井一面にダイロートンを貼り終えた写真。何とかキレイに貼る事ができました!

見切り材の取付

ダイロートンをそのまま貼ると、ダイロートンと壁の間に隙間ができます。

貼る前に加工すれば良いのですが、隙間ができた場合は、見切り材を取り付けます。

専用の見切り材もありますが、高価なので、私は約1センチ×1センチの角材で代用しました。

見切り材を取り付けた写真
四辺すべて木工用ボンドと飛ばし釘で止めました。

まとめ

今回は、吸音材ダイロートン(クリアトーン)を使用しての和室の天井をDIYで張り換えるやり方を紹介してみましたが、いかがだったでしょうか。

張り替えてみた感想は、「もっと早くやっていれば良かった」、「音が反響しなくなった」です。

天井工事は、洋室の場合はクロスを貼りかえるだけですが、和室の場合は、やはり手間がかかります。

ただ、その分達成感がありますし、出来上がりを見ると、やはり見違えますよ!

和室の天井の張り替えを考えている方は、良かったら参考にしてみて下さい。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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