倹約生活 PR

バビロン大富豪の教え 書評

バビロン大富豪の教えのロゴ
記事内に商品プロモーションを含む場合があります

皆さんは、「バビロンの大富豪の教え」をご存知でしょうか?

私も以前から、一度読んでみたいと思っていたのですが、この度、漫画版で読了しました。

読みごたえもあり、おすすめの書籍という事で、書評を書いてみました。

投資に興味のある方に限らず、多くの方に読んでもらいたい書籍です。

バビロン大富豪の教えとは?


名前からして、とても難しい古典文学のような感じがしますね。

時代としては、紀元前18世紀から紀元前4世紀にかけて、現在のイラクあたりに実存した古代バビロニアの首都バビロンを舞台とした物語です。

原作は、1926年米国で出版されています。

主要なテーマは、「なぜ、大富豪(大金持ち)と貧乏人がいるのか?」です。

そして、どうすれば、貧乏人がお金持ちになれるのか、その具体的な方法として、「黄金に愛される7つの道具(知恵)」が紹介されています。

物語では、この7つの道具(知識)を得た少年が、それらを実践する旅に出ます。

純朴な少年ですが、旅先では、人にだまされたり、人に利用されたりして無一文となってしまいます(T_T)

そこで新たに得るのが、「お金」と「幸せ」をもたらす、5つの黄金法則です。

この真理を誠実に実行する事で、無一文だった少年は、多大な資本を得て帰還します。

ここで終われば、ハッピーエンドですが、物語はここから更に佳境へと入ります。

そして、最終的には、人は何のために生きるのか、なぜ働くのかといった生き方についても書かれています。

黄金に愛される7つの道具

「黄金に愛される7つの道具」何とも魅力的な言葉ですね。

実際には、7つの知識、あるいは習慣といったほうが良いのかもしれません。

内容は、色々なサイトでも紹介されているので、当ブログでも公開します。

黄金に愛される7つの道具
  1. 収入の10分の1を貯蓄せよ
  2. 欲望に優先順位をつけよ
  3. 蓄えた金に働かせよ
  4. 危険や天敵から金を堅守せよ
  5. より良きところに住め
  6. 今日から未来の生活に備えよ
  7. 自分こそを最大の資本とせよ

簡潔に解説してみましょう。

収入の10分の1を貯蓄せよ

貯金箱に貯金している写真

これは文字通り、自分の収入の10分の1を貯蓄しなさいという事です。

私も若い頃は、給料を丸々使っていました(^_^.)

貯蓄に関しては、先取りが鉄則です。給料をもらったら、貯蓄用の銀行口座に移してしまいましょう。

毎月の生活が精一杯で、とても貯金なんでできないという方は、まず固定費の見直しをおすすめします。

固定費というのは、毎月定期的に支払っている料金の事です。最近ではサブスクとも言われていますね。

具体的には、家賃や水道光熱費、そして携帯料金生命保険代などです。

水道光熱費は、ガス代と電気代をいずれかの会社でセットで支払えば、一定の割引があります。

携帯は格安スマホに変え、またインターネットとセットにすれば、月額料金が安くなります。

生命保険は、独身であれば、県民共済など最低限のもので良いと思います。

自分がどのような保険に入っているのかを見直してみましょう。

固定費が削減できれば、その分を少しずつでも貯蓄に回す事ができます。

欲望に優先順位をつけよ

私個人は、あまり物欲のない人間ですが、物欲というのは「見栄(みえ)」とも言えると思います。

周りの友達がブランド品を使っている、あるいは高い車に乗っているとかですね。

でも、本当にそれは自分にとって必要な物なのでしょうか?

高いブランド品の服でなくても、清潔感を大事にすれば、人に好印象を持ってもらえると思います。

また通勤に使うだけであれば、中古の軽自動車でも構わないのではないでしょうか。

iPhoneの新機種がでたら、すぐに買い替えたりしていませんか?

今使っている機種と最新機種の違いは何でしょうか?その新機能は、本当に自分に必要なものでしょうか?また、どれくらいの頻度で使用しますか?

衝動的に買ってしまう前に、本当に自分自身に必要な機能かどうかを考えてみて下さい。

本も新刊で買わなくとも、少し待てば中古本で安く買えますし、図書館で順番を待って借りれば、無料です。

結果としては、どちらも本の内容といった知識は得られる訳ですから、同じですよね。

娯楽費の削減や見直しがすすめば、さらに貯蓄額や次項の投資に回すお金を増やす事ができます(^-^)

娯楽費、変動費の見直しについては、以下のページもご参考下さい。

生活習慣の写真
変動費(食費、娯楽費、交際費)の削減は、生活習慣を見直せ!前回の「貯金ができない人でも預貯金を増やす4つのステップ」では、預貯金を増やす仕組みと主に固定費の削減について、紹介してみました。 h...

蓄えた金に働かせよ

お金に働かせるとは、お金を使って、お金が増える、もしくは入ってくる仕組みを作れという事です。

本書では、お金を貸して利息を取る金融業が一例として挙げられています。

ただし、私達がいきなり金融業を行うのには無理がありますから、現実的にお金が入ってくる、または増える仕組みには、以下のようなものがあります。

お金に働かせる仕組み
  • 銀行利息
  • 債券の利息
  • 株式の配当
  • 不動産の家賃収入
  • インデックスファンドの積立(複利効果)

現在の銀行利息は、ほぼ無いような状態です。貯蓄には良いですが、お金が入ってくる仕組みとしては弱いです。

また、不動産で家賃収入を得るためには、最初に多大な元本が必要なので、いきなりは無理でしょう。

そうなると、お金が入ってくる仕組みとしては、株式や債券の配当金。

そして、お金を増やす仕組みとしては、投資信託(インデックスファンド)の積立による複利効果などがあります。

いずれにしろ、お金を働かせるのは、7つの道具の1である、収入の10分の1の貯蓄が無理なく実行できた上で、余剰資金で行うようにしましょう。

危険や天敵から金を堅守せよ

これは、いつの時代でも同じですね。

具体的には、防犯という事になると思います。

防犯には、強盗や泥棒などのように、直接的に奪いに来る場合と、言葉巧みにこちらの財産を狙ってくる詐欺に対しての対策があります。

本書では、特に詐欺に注意しろと記されています。

振り込め詐欺やマルチ商法、ネットワークビジネス、元本保証で年利で○○%の配当などの儲け話。

手を替え、品を替え、詐欺というのは無くならないです。

これらの詐欺に対しての対策は、まず詐欺の手口を知る事

そして、お金を預けて(渡して)しまう前に、家族などの信用できる人間に相談する事

また、これは実際に投資をしてみれば分かりますが、元本保証で年利で何10%の配当などはありえません。

高いリターンを得るものには、必ず高いリスクも伴います。

元本保証でハイリターンをうたう投資話は、原則信用しないようにしましょう。

より良きところに住め

より良きところに住めは、色々な捉え方があると思います。

ただし、共通するのは、心の安らげる住居に住みなさいという事です。

具体的には騒音がなく、治安が良く、また通勤にも便利な場所であればベストでしょう。

家賃が安くとも、隣近所の騒音がうるさく、治安が悪く、通勤に毎日数時間かかるといった環境では、ストレスがたまる一方です。

道具の2では、節約をすすめていますし、高級住宅地やおしゃれな街に住む必要はありませんが、住居に関しては、少し贅沢をして、心の安らげる場所に住んでも良いと思います。

今日から未来の生活に備えよ

これはズバリ「老後2千万問題」の事ですね。

10代や20代の頃には、自分が老人になる事など考えられないものです。

しかし、人は必ず年を取ります。

私自身は、40代半ば位で、気力が少し衰えはじめた時に、将来に不安を感じました。

人間は不安を感じなければ、そのための備えをしませんから、今考えれば、良いきっかけになりました。

具体的な方法は、このバビロンの大富豪の教えに書いてある通りです。

皆さんも、本書をきっかけに、将来への備えを始めて頂きたいと思います。

自分こそを最大の資本とせよ

資本の第一は健康

自分こそを最大の資本とせよは、50才を迎える今だからこそ、如実に感じる事ができます。

まず、健康である事

この年になると、同級生で大病を患っていたり、慢性的な病に悩まされている人も多いです。

病気になると、以前と同じような状況では働けなくなりますから、収入は減少し、場合によっては無くなる事もあります。

そうならないためにも、資本の第一は、健康と言えると思います。

資本の第二は、知識と技能

資本の二つ目は、知識と技能(スキル)です。

資本としての知識や技術には大別すると、二つあります。

資本としてのスキル
  • 仕事に対してのスキル
  • 生き方に対してのスキル

一つ目は、自分の仕事に対してのスキルです。

どんな仕事でも、依頼する側からみれば、より高い知識や技術を持つ相手に頼みたいものです。

自分の仕事に対しては、誰にも負けない高いスキルと知識を勉強して身に付けましょう。

仕事に対してのスキルは、自己投資と言えると思います。

二つ目は、生き方に対してのスキルです。

自分がどのような人生を生き、どのような最後を迎えるのか、自分なりのビジョンを考え、それに必要な知識を身に付けていきましょう。

人に喜ばれる仕事を一生続けたいという方もいれば、FIREを目指して、経済的な自立を目指したいという方もいるでしょう。

早期退職して、老後は自然豊かな場所で暮らしたいという方も多いようです。

そのためには自分が望む生き方を実現するための知識を得て、準備していく必要があります。

このバビロンの大富豪の教えも、そのための知識の一つだと思います。

7つの道具のまとめ

7つの道具の章でのまとめは、この7つの道具を一過性の知識として終えるのではなく、実際に実践する事と本書には書かれています。

実際に行動した者と、そうでない者の10年後、20年後は、大差が開いていると言えるでしょう。

五つの黄金法則

粘土板に記されたバイロンの5つの黄金法則
粘土板に記された5つの黄金法則

続いて、登場するのは、バビロンの黄金の法則です。

7つの道具を実践するため、旅に出た少年ですが、旅先で人にだまされたり、人に利用されたりして無一文となってしまいます。

どうしようもなくなった時に、粘土板に書かれた師の黄金法則を読みます。

黄金法則は、上記で紹介した7つの道具を知識だけで終わらせる事なく、実際に実践した者に対して与えられる応用編です。

すべてを解説してしまっては意味がないので、本項では後半の2つを中心に紹介します。

黄金法則の(1)と(2)は、7つの道具の1~3を実際に実践した者に対して、黄金がどうなるのか、そして(3)は、先駆者のアドバイスに耳を傾けろと説かれています。

黄金法則4

黄金法則の4には、以下の内容が説かれています。

自分が理解していない商い、あるいは黄金の防衛に秀でたものが否定する商いに投資をしてしまう持ち主からは、黄金は離れていくだろう

例えば、建築業をしている人が、ラーメン屋が儲かると聞いて、いきなりラーメン屋をやっても上手くいかないでしょう。

ラーメン屋などの飲食店をやるのであれば、飲食の技術と共に飲食の経営を学ぶ必要があります。

また昨今、話題になった投資先としては、ビットコインなどの暗号資産があります。

確かにあれだけボラティリティの高い商品であれば、購入時期によっては、多大な利益を得る事もあるでしょう。

しかし、現時点では暗号資産に関しては、株式や債券のように証券会社が特定口座で税金を計算してくれる訳ではないようです。

その場合は、当然自分で税金の計算と申告をせねばならず、専門知識がない場合は、税理士に依頼する必要があります。

さらに、いきなり多大な利益を出した場合は、翌年の住民税の支払いは大変だと思います。(住民税は、前年の所得を前提とした前払いとなるため)

私自身が、暗号資産関連に投資をするなら、投資信託として販売されるか、もしくはETFとして上場され、かつ特定口座での取引が可能となってからになるでしょう。

黄金法則5

黄金法則の5には、以下の内容が説かれています。

非現実的な利益を出そうとしたり、謀略化の甘い誘惑の言葉にのったり、己の未熟な経験を妄信したりする者からは、黄金は逃げる事になるだろう

黄金法則の5は、7つの道具の(4)である「危険や天敵から金を堅守せよ」を、より具体的に説明しています。

やはり、まず詐欺には絶対にのるなです。

その上で、己の未熟な経験を妄信した者からは、黄金は逃げる事になるだろうと説かれています。

ギャンブルでも投資でも、ビギナーズラックというものがあります。

たまたま運が良かったり、時期が良かったりというやつです。

私自身も道場経営で、最初の10年間は、競合相手が少なかった事もあり、順調に事業を拡大していきました。

しかし、何の業種でもそうですが、必ず同業他社というものが出てきます。

そして同業者が出てくれば、価格競争という事になります。

ここで価格競争をしてしまえば、価格を下げる訳ですから、当然利益が縮小します。

つまり同じことを続けていても、利益はどんどん減っていく訳です。

ですので、価格の競争はせずに、競合相手との差別化が必要となります。

また投資においても、投資信託の積立やETF投資をしていた初期の頃は、怖い物知らずで、かなりの利益を出したこともありました。

しかし、株式投資に本格的に参入するようになってからは、手痛い目にも遭いました。

やはり、何事も楽な道はなく、経験を積みながら、それに必要な知識とスキルを身に付けていく必要があります。

師の最後の教え

高度に文明の発達した古代バビロニアの粘土板
高度に文明の発達した古代バビロニア

7つの道具と5つの黄金法則を実践し、バビロニアに帰還した少年は師の下でバビロニアの発展に寄与する仕事に就きます。

所謂、成功者となった訳ですが、人生には順調な時ほど、思いもよらない出来事が起こるものです。

物語では、首都 バビロンに敵国が侵略し、戦争が起こります。

徹底抗戦の末、バビロニアは勝利しますが、この戦争で少年は、父母と共に師を失ってしまいます。

その師が最後に遺した言葉は、「守る者を持つ、屈強な壁となれ」でした。

具体的には、家族を持ち、家族を守れる男になれという事です。

少し話が脱線しますが、昨今、「隠れゴミ屋敷」といったものがあるそうです。

ひと昔前のゴミ屋敷は、すごく偏屈な人が、一軒家にゴミを拾ってきて、近隣の住民に迷惑をかけるといったものでした。

それに対し、隠れゴミ屋敷の住人の場合は、アパートやマンションに一人住まいで、ごく普通の会社員である事が多いそうです。

部屋の回りをゴミだらけにするわけでもなく、同じマンションの住人も気付きません。

仕事が忙しく、部屋が散らかっていても、週末に片付ければいいや。ごみが溜まっていても、今度出せばいいや。と思っているうちに、自分ではどうしようもならなくなり、専門業者に依頼してくるそうです。

こういった方達に共通するキーワードは、「独身」「一人暮らし」「孤独」そして、「人に迷惑をかけていない」という事です。

例えば、友人や恋人が部屋を訪ねてくる機会があれば、疲れていても部屋を片付けたでしょう。

それが、休日も疲れて寝てばかりだとか、一日中ゲームをして過ごすという事であれば、片付ける必要がありません。

また家族と同居であれば、両親に注意をされたり、場合によっては家族が掃除をしていたかもしれません。

ところが、一人暮らしで誰からも注意をされず、周りにも迷惑をかけていないという事であれば、片付ける必然性がない訳です。

気付いた時には、自分一人では片づけられない状態となり、さらに放置、その結果として隠れゴミ屋敷が完成となります。

家族がいるから、仕事を頑張れる。恋人がいるから、嫌われないように清潔にする。だらしない生き方はできない。

家族を持つ、守る者を持つという事は、自分を律する事ができるという事だと思います。

さらに物語は佳境へ

ここから先は、ぜひご自身で読んで頂きたいのですが、父母と師を失った少年は、再び無一文となってしまいます。

所謂、成功者からの転落ですね。

本書の内容とは、少し離れてしまいますが、私自身の経験でも、仕事にしろ、生活にしろ、順調な時には、自分の欠点に気付けないものです。

そのほころびから、気付いた時には、どうしようもない状態になってしまったという事が人生にはあると思います。

父母や師を失った少年は、気落ちしてしまい気付けば、借金まみれとなってしまいました。

やけっぱちの状態です。

ここからどう立ち上がっていくかが、本書の第二のテーマと言えると思います。

余談ですが、成功から転落した時に、手を差し伸べてくれる人がいるかどうか、そこにその人がこれまでどう生きてきたのかが顕れる気がしますね。

最終章

最後の章では、再び成功した少年が大人となり、自ら学び得た経験を次世代に伝えていく話です。

大富豪となり、働かなくても生きていける立場になった時、人は何のために生きるかが最終的なテーマとなります。

昨今、FIREという言葉をよく耳にします。

FIREとは、経済的な自立、束縛されない自由を得た人達の事です。

果たして、その立場になった時、人は何を目的として生きていくのでしょうか?

何もせず、毎日をだらだらと過ごすのか、自分の好きな事だけをやって生きていくのか、それは人それぞれだと思います。

その上で、本項で一番印象に残ったのは「人は感謝への対価としてお金を払っている」という言葉です。

つまり、品物にしろ、サービスにしろ、感謝されるだけのものを提供するからこそ、その結果として繁盛するし、人にも感謝されるという事です。

人間というのは、最終的に人に感謝される事を喜びと感じるのではないでしょうか?

答えは、皆さん自身も本書を読んでみて実際に考えて頂きたいと思います。

まとめ

今回は、「バビロン大富豪の教え」を私なりの解釈で解説してみましたが、いかがだったでしょうか?

私自身の感想としては、本書で書かれている7つの道具や5つの黄金法則に関しては、ほぼ実践済みでした。

また「守る者を持つ、屈強な壁となれ」の意味も実体験で分かります。

成功からの転落、そしてそこからの立ち上がりに関しては、その道半ばといったところでしょうか。

そして、最終章、ここに答えを求めていたような気がします。

本書で方向性が見えたので、ここから改めて一歩を踏み出したいと思っています。

皆さんも、自分自身の人生に当てはめての、ご一読をおすすめします。

今回も、最後までお読み頂きありがとうございました。

ブログランキングに登録してみました。記事が参考になった方は、応援して頂けると幸いです(^人^)

にほんブログ村 介護ブログ 親の同居介護へ

関連記事