ホームセンターや100円ショップでサンシェードを買ってみたけど、固定方法が分からない、うまく取り付けられないという方もいると思います。
壁やひさしに穴を空けずにDIYでできるオーニングの取付方法を紹介します。
Contents
シェード(オーニング)とは?

オーニングとは、英語でAwningと書き、日よけ(雨避け)という意味です。
日本風に言うと、窓や出入口の上にある庇(ひさし)と言ったほうが良いかもしれません。
サンシェードという言葉は、日傘や車のフロントガラスなどに使う日よけに使われていましたが、最近では、オーニングの事をサンシェード、あるいは日よけシェードとも言います。
オーニングの場合は、庇としての役割だけでなく、紐などで角度を自由に調整できるので、すだれや葦簀(よしず)のように、採風しながらの目隠し効果も期待できます。
私も夏は毎年、すだれや葦簀を使っていましたが、2~3年で傷んでしまい、特に葦簀の場合は処分が大変でした。
オーニングの場合は、水洗いが可能な商品も多く、洗って干して、保管しておく事も可能です。
サンシェードやオーニングの選び方と種類、メリットやデメリット、おすすめの商品などは、以下のリンクで紹介しています。

オーニングやサンシェードは、極端な事を言えば、100円ショップでも売っていますし、ホームセンターなどにもあります。
ただし、私個人の経験では、価格に応じた商品の質を考えると、やはり通販で購入したほうが良いと思います。
おすすめのサンシェード
オーニングをまだ購入されていない方は、私が購入し、その後もリピートしているシェードをご参考ください。
山善(YAMAZEN) 日よけシェード
※ 購入される場合は、取り付ける窓(サッシ)の正確なサイズを計測し、自己責任でお願いします。
山善というと、扇風機のイメージが強いですが、サンシェードも高機能な製品を販売しています。
色:全八色(涼風グレー、涼風アイボリー、涼風ブラウン、ライトグレー、グレー、アイボリー、ボーダー(グレー/ホワイト)、チョコレート)
サイズは、幅1m×高さ2m、幅2m×高さ2m、幅2m×高さ3m の3サイズです。
水洗い可
取付用のロープ付
送料無料(店舗により異なります)
ハトメ(取付穴)が上下にしかないので、基本的には掃き出し窓専用となりますが、軽量でコスパが良いです。
UVカット率や遮光率についても各商品ごとに明確に表示しています。
Cool Time(クールタイム) 日除け シェード
Cool Time(クールタイム) 日除け シェードの特徴としては、以下のような点があります。
色:全八色(モーカ、チョコ、アンズ、砂色、アイボリー、グリーン・ホワイト、グレー・ホワイト、ブルー・ホワイト)
サイズは、幅90センチ×高さ180センチ、幅180センチ×高さ180センチ、幅180センチ×高さ240センチ、幅2m×高さ2m、幅2m×高さ270センチ、幅2m×高さ3m の6サイズです。
水洗い可
取付用のロープ付
送料無料(店舗によります)
三年保証 が付いている
Cool Timeのシェードは、生地が非常にしっかりしていて、ハトメ(取付穴)が左右にも付いています。
サイズが豊富で、カットも可能なので、二階のベランダから吊るしたり、カットして腰窓や小窓に取り付ける事も可能です。
生地が厚めでしっかりしているので、私の場合は、特に日差しの強い窓や西日の当たる窓に取り付けています。
その上で三年保証まで付いています。
遮光率やUVカット率のテスト結果も公開されています。

人気の色は、すぐに売り切れてしまうので、夏前の購入をおすすめします。
以上、よろしければ、ご検討ください(^_^.)

正面(外側)から部屋の内部を見ると、こんな感じです。


山善(ライトグレー)のほうが透け感は少ないですね。
次に部屋の内部から外の様子を見てみましょう。


同じ色ではないので、単純な比較はできませんが、内側から見ると、ずいぶん見え方に違いがあります。
ちなみにシェードは、色が濃いほうが、透けやすくなります。
一階の道路に面した掃き出し窓などの場合は、山善のシェード(ライトグレー)のほうが良さそうです。
シェードやオーニングの選び方と種類、メリットやデメリットなどは、以下のリンクで詳しく紹介しています。

オーニングやシェードの取り付け方法
では、ここからは、オーニングやシェードの取付方法を紹介します。
YouTubeなどの見ると、壁やひさしの破風(はふ)部分にドリルで穴をあけている方も多いですが、穴を空けるとそこから水が入り、後々家を傷める可能性もあるので、今回は穴を空けずに固定する方法を紹介します。
- マグネットフックを使う
- 雨戸のレールに取り付ける
- 網戸に取り付ける
- ひさしに取り付ける
- 突っ張り棒を使う
- ガチャ玉を使って取付方法
マグネットフックを使う
取り付けたい窓(サッシ)の枠の部分に磁石が引っ付くかどうかを確認してみて下さい。
枠に磁石が引っ付く場合は、強力磁石のマグネットフックが使えます。
使わない時はすぐに外せますし、もっとも簡単な取付方法です。

磁石フック使用の場合は、最低でも一個あたりの耐荷重が2キロ以上の物を選びましょう。
また荷重をクリアしている記載があっても、必ず店頭の商品棚などにくっつけてみて、本当に強力な磁力があるのか確認して下さい。
海外製の物など、まったく磁力の無い物もあるので注意して下さい。
近くに100円ショップやホームセンターがない場合は、山善のシェード用のマグネットフックが良さそうです。

ハトメ(穴)の数にもよりますが、片側の窓(網戸側)で大体2~3個、窓の両側に取り付ける場合は、4~6個位必要です。
雨戸のレールに取り付ける
磁石が使えない場合は、雨戸の付いている窓であれば、雨戸の上部レールに取付可能な金具があります。

元々は、すだれをぶら下げるフックとして私は購入しました。ステンレス製の物もあります。大体2個セットで500円位です。
通販の場合は、やはり山善の物が多く紹介されています。それだけ信用が高いのでしょうね。
このタイプの取付金具は、雨戸や網戸のレールに下から取り付け、ねじで固定します。



片面(網戸側)で最低2個、両面の場合は3~4個必要です。
網戸に取り付ける
雨戸がない窓の場合は、網戸のサッシ部分に直接取り付ける方法もあります。

網戸にだけ取り付ける場合は、網戸の両端に上から同じ方向でフックを取り付ければ良いですが、窓枠全体(窓の左右両側)をシェードで覆う場合は、網戸ではない側の網戸レールに下から取り付けます(雨戸レールの取付方法と同じ)。
その場合は、フックを上からと下からで取り付けるので、シェードを取り付けた際に、左右の窓で1センチほど高さに違いが出ます。
また、網戸は、開けれなくなりますので、ご注意下さい。
ひさしに取り付ける
窓枠に取り付けられない場合は、ひさしに磁石が引っ付けば、穴を空けずに取り付ける事ができます。

ひさしの側面は、内側に向かって少し斜めに加工されている事が多いため、シェードの荷重でフックが滑り落ちてしまう事があります。
ひさしにマグネットフックを取り付ける場合は、ひさしの上部に取り付けましょう。

突っ張り棒を使う
FIX窓(開け閉めできない窓)など、壁よりも内側に窓がついている場合は、突っ張り棒を張り、カーテン用のクリップリングを使ってぶら下げます。

カーテン用のクリップリングは、100円ショップでも購入可能です。
リングでぶら下げただけだと、風で片方に寄ってしまうので、両端のみガラス面にもフックを付けています。

このフックは、ガラスやタイルなどの平滑面に繰り返し使用できるフックを使っています(スマートフォンの保護フィルムと同じ原理らしい)
ガラスをよく拭いてから貼り付けましょう!
この透明のフックも単品で100円ショップでも売っています。
その他、二階のベランダからぶら下げる方法もあります。その場合は、シェードに同梱のロープや結束バンドを使って取り付けましょう。
シェードの下側の取付方法
ここまで、シェードやオーニングの上側の取付方法を紹介してきましたが、下側の取付方法も紹介します。
※ 写真を準備中です。
秘伝のガチャ玉を使った取付方法を伝授
ここまで紹介したどの方法でも取り付けられないという方には、網戸にガチャ玉を使って取り付ける方法を伝授します。
とっておきと言っても、どんな感じが分からないと思うので、取付完了の写真から紹介しましょう。


ぶら下げる感じにしたい場合は、網戸の下まで固定せずに、半分位まで固定して使用する事も可能です。
どちらも、商品はcool timeのシェードをカットしたものです。
いかがでしょうか?この取り付け方を試してみたい方は、順に紹介していきます。
まず、「ガチャ玉って何それ?」という方も多いでしょう。
ガチャ玉とは、文房具のクリップの一種です。

少し大きめの文房具店などに売っていますが、最近は見かけないので、その場合は通販で購入できます。
今回は中サイズのガチャ玉を使用しています。
このガチャ玉の挟む力は、結構強力で、一旦挟んでしまえば、なかなか開きません。
このガチャ玉を使って、網戸の枠とシェードを挟み込んで固定します。
- 網戸のレールの深さを確認
- ガチャ玉など取付に必要な道具を揃える
- クリップを使って仮止め
- ガチャ玉で網戸とシェードを挟む
- 網戸を元のレールに取付
- S字フックの取付
- シェードの反対側を窓枠から内側に巻き込む
大体、上記の手順です。順に説明していきましょう。
① 網戸の上枠と横枠のレールの深さを確認
網戸のレールと書きましたが、正確には網戸のレールに挟み込む部分の深さの事です。

網戸の上枠と横枠のこの部分の深さが1センチ以上あるかを確認して下さい。
理由は、今回使用したガチャ玉(中)でしっかりと固定するには、1センチの深さが必要だからです。
残念ですが、この溝の深さが浅い場合は、この取り付け方はできません。
② ガチャ玉など取付に必要な道具を揃える
①の確認ができたら、次に取付に必要な道具を揃えます。

- ガチャ玉(中)
- 仮止め用のクリップ
- マイナスドライバー
- 100円ショップのS字フック式の取付金具
- 養生テープ
100円ショップの取付金具と養生テープは無くても構いませんが、あったほうがしっかり固定できます。
③ クリップを使って仮止め
①と②の準備が出来たら、網戸を外して、シェードと網戸をクリップで仮止めしていきます。

ちなみに網戸は中段の帯(持ち手)がある面が内側になります。
④ ガチャ玉で網戸とシェードを挟む
仮止めが終わったら、いよいよガチャ玉で網戸枠とシェードを挟み込んでいきます。






ガチャ玉の取付が完了したら、仮止めのクリックは、忘れずに外しておきましょう。
⑤ 網戸を取付
ここまでの作業が完成したら、網戸を元のレールに戻します。

部屋の内側から外を見ると、こんな感じです。茶系の色は、部屋の中が少し暗くなります。
⑥ S字フックの取付
網戸を戻したら、網戸とは、反対側の窓枠に一番近いハトメ(シェードをぶら下げるための穴)にS字フックの取付金具を取り付けます。


この時、引っ張り過ぎると網戸が動いてしまうので、網戸が動かないように、網戸を固定しながら行って下さい。
⑥ シェードの反対側を窓枠から内側に巻き込む
最後にシェードの反対側を窓枠の内側に巻き込みます。
この時も引っ張り過ぎると、網戸が動いてしまうので、網戸を固定しながら行って下さい。

窓を動かさないのであれば、このままでも構いませんが、少しづつずれてしまうので、養生テープなどで固定しておいたほうが良いでしょう。



まとめ

今回は、夏に向けての日差しや紫外線対策、同時に目隠し効果のあるオーニング、サンシェードのメリットやデメリット、おすすめの商品の紹介と比較、またオーニングの取付方法について紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
オーニングの最大のメリットとしては、人目を気にせずに窓を開けて、開放感を感じながら、夏を涼しく過ごせる点だと思います。
その上で、日よけや紫外線のカットもしてくれます。
最後にもう一度、おすすめの商品を紹介しますので、ご検討下さい。
山善の日よけシェードは、色にもよりますが、目隠し効果が高いので、人目が気になる1階や2階の掃き出し窓などへの取付がおすすめです。(特にライトグレー)
cool timeの日除けシェードは、生地がしっかりしているので、日中の日差しの強い窓や西日の当たる窓への取付がおすすめです。
より強力な目隠し、遮光対策としては、可動式多機能ルーバーを使用した対策もあります。よろしければ、ご参考下さい。

人気のサイクロン掃除機であるダイソンを分解してフィルターを掃除してみました。また、故障した場合の交換可能なパーツについても紹介しています。

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初稿 2021年7月1日
二稿 2024年6月21日