銀行預金の金利がほとんど付かない昨今、ネット銀行なら、少しは金利が高いのではないかと思っている方も多いと思います。
結論から言えば、確かにメガバンクや地銀よりも、金利が高くなるネット銀行はあります。
ただし、金利を高くするには、それぞれの銀行で条件があり、その条件をクリアしないと、一般の銀行と金利は変わらず、かえってATMの入出金手数料などが高くなってしまう場合もあります。
また、日銀の金融緩和政策などで、各銀行の制度が変わり、実質的に利用価値のなくなってしまったネット銀行もあります。
今回は、ネット銀行7行に口座を持つ私が、各行の特徴を紹介したいと思います。
Contents
【私が口座を開設したネット銀行】
私が口座を持っているネット銀行は、以下の7行です。
・イオン銀行
・住信SBI銀行
・楽天銀行
・オリックス銀行
・SBJ銀行
・ゆうちょダイレクト
この中で、現在も私が利用しているのは4行だけですね。残りの3行は、現在では、ほぼ利用価値がなくなってしまいました。
つまり、ネット銀行を利用する際は、各行の特徴を把握した上で、何を目的に利用するかを明確にしておく必要があります。
【ネット銀行の利用目的を明確にする】
ネット銀行を利用する理由は様々だと思いますが、私の場合は主に以下の理由でネット銀行を利用しています。
(1)普段使いの銀行口座
(2)預金用の銀行口座
それぞれをもう少し細かく説明してみましょう。
(1)普段使いの銀行口座

普段使いの銀行口座というのは、一ヶ月分の生活費などをいれておく口座の事です。できるだけ生活費を費用内で治まるようにする事で節約の効果もあります。
私が普段使いの銀行口座に求めるのは、以下の2点ですね。
・コンビニATMなどの時間外、入出金手数料が無料
・他行宛の振り込み手数料が無料
実際には、それぞれの無料回数が何回あるかですね。
私がネット銀行で、わざわざ普段使いの口座を作る理由は、ATMの時間外手数料を支払いたくないというのが一番です。
皆さんが、普段使っている銀行口座はいかがでしょうか?
平日の時間外や休日は、お金をおろすだけでも、ATMの出金手数料を取られているでしょう?
また急にお金が必要な場合は、コンビニのATMなどで引き出していませんか?
その手数料に対して、今使っている銀行の利息はどうでしょうか?
もちろん預金額によって異なると思いますが、ほとんどの方は、利息が一桁とか二桁ではないかと思います。
利息が1桁であるのに対して、ATMの時間外手数料は、1回で100円~200円取られていませんか?
つまり、利息に対して100倍近くの手数料を支払っている事になります。
出金回数が増えれば、一月で利息の何百倍もの手数料を払う事になります。年間だといくらになるでしょうか?
一度、通帳の手数料を年間で算出して、利息と比べてみると良いと思います。
こんなに手数料を支払っているのかと、愕然としますよ(-“-)
もう一つ、普段皆さんが支払っている手数料に振り込み手数料があると思います。
振込手数料は、同じ銀行間と他行宛で費用が異なりますが、他行宛だと1回300円位はかかっているのではないでしょうか?
普段使いに適したネット銀行を選べば、ATMの時間外手数料や他行宛の振込手数料は、無料にすることができますよ!(^^)!
〇普段使いに一番適したネット銀行は?
2018年9月までは、新生銀行が下記ATMの出金手数料は24時間365日無料でしたし、他行宛の振込手数料も月1回は無料と、普段使いの銀行としてはBESTだったと思います。
・セブン銀行
・E-net(ファミマ)
・ローソンATM
・イオン銀行
他にもゆうちょ銀行など、提携している銀行の時間内手数料は無料でした。(過去形)
しかーし…、
普段使いのネット銀行としては、最強だった新生銀行ですが、残念ながら2018年の10月7日より、制度を変更し、以降はゴールドステージ以上でなければ、ATMの出金手数料が1回108円かかる事になりました。
では、ゴールドステージの条件はというと、(円普通預金のあ預入残高が100万円以上)などの条件が付きます。詳しいステージの条件は、こちらのページをご覧下さい。
では、100万を預けるだけの金利があるかというと、普通預金に100万円預けた場合の金利は、0.001%ですから、メガバンクや地銀と変らないですね。
という訳で、新生銀行は、普段使いの口座としても、預金用の口座としても、もう利用価値はなくなってしまいました。さよなら~新生銀行(T_T)/~~~
このように、一般の銀行が行っていないサービスを競ってきたネット銀行の世界も、現在では過渡期に入っていると言えます。
普段使いの銀行としては、利用価値がなくなってしまった新生銀行ですが、Tポイントを貯めている方には、エントリーやログインだけでもポイントが貯まります。
興味のある方は、新生銀行の公式サイトにてご確認ください。
〇今後の普段使いのネット銀行の本命は?

私も長く普段使いの銀行として新生銀行を使ってきましたが、上記の理由で利用を取り止める事にしました。
今後、私が普段使いの口座として使っていく銀行は、SBJ銀行となります。
SBJ銀行?と思った方も多いと思います。聞きなれない銀行名ですよね。
SBJ銀行は、韓国系の銀行ですが、れっきとした日本の銀行で、預金保険の対象でもあります。
本来は、一年ものや二年ものの定期預金の金利が高い銀行として、知られてきましたが、実は普段使いの銀行としても、新生銀行に勝るとも劣らない存在と言えます。
現時点(2018年6月)で、SBJ銀行では、下記ATMの出金手数料は24時間365日、無料です。
・セブン銀行
・イオン銀行
他にE-netが月10回まで、ゆうちょ銀行が月3回まで無料となります。
さらに、SBJダイレクト(ネットバンキング)であれば、他行宛の振込手数料は、月7回まで無料です。
ねっ、勝るとも劣らないでしょ(^-^)
更に、普通預金の金利も0.002%ですから、一般の銀行の2倍となります。
普段使いの口座としては、現時点では文句なしですね。
ただし…、SBJ銀行で普通預金口座を作るには、一つ条件があり、口座開設時に10万円を定期預金に預ける必要があります。
まぁ、SBJ銀行は、定期預金の金利が高い銀行ですから、預けても問題ないのですけどね。ただ定期預金というのは、資金が拘束されますから、その点は注意が必要です。
SBJ銀行の詳細は、下記公式サイトをご覧下さい。
(2)預金用の銀行口座

普段使い用の口座の目処が付きましたので、次は預金用の口座を考えていきましょう。
預金用の口座といっても、実際には以下の2種類の口座があります。
・普通預金の金利の高い口座
・定期預金の金利の高い口座
普通預金の金利が高いという事は、出し入れ自由で金利が高い口座という事ですね。
まずは普通預金の金利の高い口座で貯金し、ある程度余裕ができてたら、定期預金の金利の高い口座でも預金をしていくと良いと思います。
〇普通預金の金利の高い口座
普通預金の金利の高い口座については、「貯金のできない人でも、預貯金を増やす4つのステップ!」のおさらいになりますが、普通預金の口座で年利0.1%(通常の普通預金金利の100倍)を実現している銀行には、イオン銀行と楽天銀行があります。

ただし、どちらの銀行も金利を0.1%に上げるには、条件があります。
イオン銀行の場合は、イオンカードセレクトといって、クレジット機能とWAONの電子マネー機能付きのキャッシュカードを作り、インターネットバンクの利用と、毎月1円以上のクレジットかWAONの使用、もしくはWAONのオートチャージの利用が必要です。
ですので、イオン系列のお店でクレジットやWAONでよく買い物をされる方は、イオン銀行で、イオンカードセレクトの申し込みをされると良いと思います。
イオン銀行の場合は、Myステージの適用ステージによって金利が変動しますので、詳しくは〔イオン銀行MYステージ〕のページにてご確認下さい。
私も長くイオン銀行を預金用の口座として利用してきましたが、私の場合は預金用の口座としてのみ利用してきたので、残念ながらブロンズステージで、他行ATMでの入出金が月1回だけで、金利も0.05%にしかなりませんので、イオン銀行からは撤退する事にしました(=_=)
【関連記事】イオン銀行の制度変更に関しては、下記記事でも概要を紹介しています。
〇今後の預金用口座の本命は?
イオン銀行は、上記のように制度が変更しましたので、今後の私の預金口座の本命は、楽天銀行という事になります。
ただし、楽天銀行の場合も、金利を上げるためには条件があり、楽天銀行と共に楽天証券で証券口座を作り、マネーブリッジという形で銀行口座と証券口座を連係する必要があります。
マネーブリッジというのは、一言で言えば、楽天証券用の投資資金を、楽天銀行で保管しておくようなものです。
マネーブリッジについて詳しくは、 こちら のページをご覧下さい。
ちなみに、楽天証券の口座を開くからと言って、別に投資をしなければならないという縛りはありません。マネーブリッジの連携をして、ハッピープログラムにエントリーだけしておけば良いのです。
楽天銀行のハッピープログラムのステージは、基本的には預入残高でステージが決まるので、預金額を増やしていけば、ステージが上がっていき、入出金回数や他行への振込回数が増えていきます。
〇楽天銀行の注意点
楽天銀行を利用する上での注意点は、10万円以上の預金残高がなければ、3万円未満の入金に関しても、216円~270円の手数料が取られる事です。出金に関しても同様の手数料を取られます。
ただし、新規に口座開設をした場合は、6ヶ月間はATMの入出金手数料が月5回まで無料になるので、その期間に最低でも10万円以上の預金をしてしまうと良いでしょう。
10万円以上の預金残高があれば、入出金手数料と他行宛振込手数料が各1回ずつ無料になります。
以降は、預金残高が50万以上になれば、ATM手数料が月2回、他行振込手数料が月2回無料。
預金残高が100万以上になれば、ATM手数料が月5回、他行振込手数料が月3回無料になります。
ハッピープログラムの各ステージ別の手数料について、詳細はこちらのページをご覧下さい。
楽天銀行の新規口座開設は、下記公式サイトらお申込み下さい。
楽天銀行の口座と一緒に、楽天証券の口座 も忘れずに作っておきましょう。
〇定期預金の金利の高い口座
では、最後に定期預金の金利の高い口座についても紹介しておきます。
基本的には、普通預金の金利の高い口座で生活費の2年分位を預金した上で、定期預金は利用された方が良いと思います。
定期預金の金利に対し、チェックするのは、年利、預入期間、そして預入の上限額の三点です。
結論から言えば、100万円上限の(ミリオくん)で、2018年の12月28日まででしたら、一番金利が高いのは、SBJ銀行の一年もので年利0.3%、二年もので0.35%になります。
100万円以上の場合は、住信SBI銀行が、半年ものと一年ものが年利0.2%ですね。(キャンペーンが終了しています)
【オリックス銀行が、25周年記念で、定期預金の金利が0.25%まで上がりました!】
上記金利は、100万円以上からの定期預金で、2018年7月17日から8月31日までの金利です。(キャンペーンが終了しています)
う~ん、ネット銀行もまさに仁義なき戦いですね(^_^.)
SBJ銀行のキャンペーンが終わるのを待って、高金利を出してきましたね。
オリックス銀行のキャンペーンは、こちら をご覧下さい。
定期預金の金利は、夏と冬のボーナスシーズンに各行がキャンペーンを行いますので、その時期に金利を確認して、一番高金利な銀行に移し替えると良いでしょう。
【ネット銀行は、各行の特徴を比較して、使いこなそう!まとめ】
今回は、ネット銀行を利用する目的に応じて、普段使い用の銀行口座と預金用の口座を紹介してみましたが、いかがでしたか?
ネット銀行は、各行の特徴を把握した上で、利用目的に応じて使いこなすのが肝要だと思います。
とりあえずは、SBJ銀行は、普段使いの口座としても有用ですし、定期預金の口座としても高金利ですから、作っておくと良いかもしれませんね。
あと普通預金の預金用の口座としては、やはり【楽天銀行】が有用だと思います。ただし、金利を上げるためには、条件がありますので、しっかりと確認した上で利用しましょう!
定期預金の金利に関しては、各行で毎年金利が変わるので、定期的に金利を確認するようにしましょう!
今回も最後までお読み頂きありがとうございます。
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