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漆喰(しっくい)うま~くヌレールで砂壁をDIYリフォーム!

DIY用の漆喰「うま~くヌレール」
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築46年の和室の砂壁が傷んできたので、DIY用の漆喰【うま~くヌレール】で塗り替えリフォームをしてみました。

経年劣化が進み、ひび割れした砂壁の写真
経年劣化が進み、ひび割れた砂壁。掃除のたびに砂がポロポロとはがれ落ちていました。
漆喰 うま~くヌレールを塗った写真
うま~くヌレールで、明るくキレイな壁に生まれ変わります!

漆喰のメリット・デメリット

漆喰は、原材料を石灰石とし、石灰石を焼いて水を加えたものを消石灰と言います。この消石灰に糊などを加え、主に壁の塗り材や屋根瓦の固定材として使用されています。

漆喰で壁を塗り替えるメリットやデメリットとしては、以下のような点があります。

漆喰のメリット

漆喰のメリット
  • 部屋が明るくなる
  • 頑丈
  • 耐火効果
  • ある程度の調湿効果がある
  • 防カビ効果
  • ホルムアルデヒドを吸収

漆喰で壁を塗り替えてみて感じた最大のメリットは、やはり壁が明るくキレイになる事です。

DIY用の漆喰「うま~くヌレール」を塗った壁の写真
漆喰を塗る事で部屋全体が明るくなり、気分も明るくなります!

次に、原材料が石灰石ですから、砂壁よりも強度があります。砂壁は、何か物が当たると削れてしまいますし、劣化が進むと、自然にポロポロと剥がれてきます。

同様に、石灰石ですから耐火効果があり、燃えにくいです。

また、珪藻土ほどではないですが、調湿効果もあり、梅雨時期などは、クロスと比べサラッとしています。

その他、防カビ効果やシックハウス症候群の原因となるホルムアルデヒドを吸収する効果もあると言われています。

漆喰のデメリット

漆喰の機能としてのデメリットは感じませんが、通常の漆喰を塗る場合は、やはり左官職人の技術が必要です。

また、職人さんに頼んだ場合は、それなりの施工費がかかります。

私が見積もりを出してもらった範囲では、六畳間で、砂壁の上にそのまま塗る場合で15~20万円。既存の砂壁を撤去して塗る場合は、約30万円でした。

うま~くヌレールを使ってDIYで施工した場合は、道具代も含めて3~5万円程度で済みます。

漆喰と珪藻土(けいそうど)の違い

漆喰と珪藻土は、よく比較されます。それぞれの特徴としては以下のような点があります。

原料調湿効果防カビ効果強度
漆喰石灰石(サンゴ)珪藻土には劣るあり強い
珪藻土植物性プランクトン高いなし弱い

調湿効果は、やはりバスマットにも使われている珪藻土のほうがあります。だだし、カビが生える場合もあります。

逆に、強度は漆喰のほうが強く、防カビ効果があります。

うま~くヌレールとは?

施工の際、左官職人の技術が必要だった漆喰をDIY用に改良したものが、「うま~くヌレール」です。

通常の漆喰は、少しづつ水を加えながら調合し、また専用の攪拌機が必要ですが、うま~くヌレールの場合は、そういった手間は一切かかりません。

開封したら、そのまま塗れます。最初は少し硬めの粘度ですが、少し練ってやれば、すぐに柔らかくなります。

また、ゴム手袋をしての手塗りもできます

うま~くヌレールの18キロ缶と5キロ缶の写真
うま~くヌレールには、18キロ缶と5キロ缶があり、補修用として700グラムのチューブタイプがあります。

仕上げ用と下塗り用の2種類がありますが、砂壁やクロス、石膏ボードに塗る場合は、仕上げ用を直接塗る事ができます。

合板、ペンキ面、モルタル、タイル面などの下地壁や天井に塗る場合は、下塗り用が必要です。

カラーは、全17色です。実際に塗ってみると、色見本より、かなり明るい色になります。

うま~くヌレールの色見本画像
色見本。(うま~くヌレールの公式サイトより引用)

漆喰 うま~くヌレールの塗り方

うま~くヌレールの施工手順は以下の通りです。

施工手順
  1. 必要な材料と道具を揃える
  2. 養生をする
  3. 塗る
  4. 養生を剥がす

順番に説明していきましょう。

必要な材料と道具を揃える

漆喰 うま~くヌレールを塗るのに必要な道具の写真
うま~くヌレールを塗るのに必要な道具

漆喰で砂壁を塗るには以下の材料や道具が必要です。

必要な道具
  • 漆喰 うま~くヌレール
  • コテ
  • パテ用のコテ
  • こて板
  • マスキングテープ
  • 養生マスカー
  • ブルーシートか、古カーテン
  • ゴム手袋
  • しゃもじかお玉
  • バケツ、ブラシ
  • 脚立、いす

塗り方にもよりますが、6畳間で一度塗りなら18キロ缶一缶で足りると思います。メーカー推奨の二度塗りなら、18キロ缶一缶と5キロ缶一缶は必要です。

まず好きな色を選んで、18キロ缶を一缶購入し、足りなければ5キロ缶を追加しましょう。

私の地元のホームセンターでは、18キロ缶が税込で16,000円位、5キロ缶が税込5,000円位でした。通販のほうが、だいぶ安いです!

すでに金属製のコテをお持ちの方は、金属製のコテでも使用できます。私は自前の物を使いました。

初めての方は、うま~くヌレール専用のプラスチック製のコテのほうが塗りやすいと思います。

また、細かい所を塗るのに、100円ショップなどで、パテ用のコテを用意しておいた方が良いです。

こて板は、木製とプラスチック製がありますが、プラスチック製のほうが洗浄が楽で、軽いです。

壁と壁が直接交わっている壁の写真
通常、和室の場合は使いませんが、写真のように壁と壁が直接交わっている場合は、専用の角コテがあると、キレイに仕上がります。

専用の角こて。壁と壁が内側、もしくは外側に交わっている場合に使います。

マスキングテープは、6畳間で3~4本は使いました。6~7巻のセットがお得です!

養生マスカーは、養生テープとビニールシートが一体になったもので、床や窓、ふすまを覆います。私は、幅が55センチの物を使いました(他に1メートルの物もあります)

床は養生マスカーだけでは、破れてしまう事もあるので、ブルーシートや古いカーテンなどを、マスカーの上に敷いたほうが良いです。

漆喰は、固まるまでは強アルカリ性なので、手が荒れないようゴム手袋が必要です。

他に、材料をすくうのに、しゃもじか、お玉を用意しましょう。古い物で構いませんし、無ければ100円ショップで買えます。

こてやこて板を洗うためのバケツの写真
コテやこて板を洗うためのバケツとブラシも用意しておきましょう。

使い終わったうま~くヌレールの缶も、バケツとして使えます。

高い所を塗るのに屋内用の脚立が必要です。無ければ安定した椅子を使いましょう。

養生する

材料と道具を揃えたら、養生に入ります。

DIYで漆喰の壁塗りを成功させる秘訣は、養生です。養生さえしっかりやっておけば、何とかなります!

木の枠に1~2ミリ程度隙間を空けて養生した写真
まず、砂壁を塗るために木の枠に1~2ミリ程度、隙間を空けてマスキングテープで養生します。

隙間を空けるのは、漆喰の厚み分です。一度塗りなら1ミリ程度、二度塗りするなら2ミリ程度が理想です。

二度塗りを日を空けて行う場合は、マスキングテープを重ね貼りし、一度塗りの後、重ね貼りしたマスキングテープを剥ぎます。

その場合、最初(下)に貼るマスキングテープは2ミリの隙間、上に貼るマスキングテープは1ミリの隙間で貼ります。

ふすまを養生マスカーで養生した写真
続いて、ふすまや障子、窓などを養生マスカーで養生します。

写真では、マスキングテープに沿うように養生マスカーを貼っていますが、先に養生マスカーを貼って、その上にマスキングテープを貼ったほうが良いかもしれません(^_^.)

床に養生マスカーを貼った写真
同じ要領で、床にも養生マスカーを貼ります。塗る時は、マスカーの上にブルーシートや古カーテンを敷きます。
コンセント部分を養生した写真
コンセント部分は、側面をマスキングテープ、正面を養生テープで覆いました。
脚立に養生した写真
最後に、脚立や椅子にも養生しておきましょう。漆喰は必ず垂れてきます

うま~くヌレールを塗る

養生を貼り終えたら、いよいよ漆喰を塗っていきます。

実際に私が塗ってみたコツとしては、以下のような点があります。

  1. 塗る区画、順番を決める
  2. 決めた区画は、一気に塗る
  3. 端やコンセント部分は、先に塗っておく
  4. 塗るというよりも、押し付けて伸ばす
  5. 塗る方向は、下→ 上、左 → 右

順に説明します。

塗る区画、順番を決める

まず、塗る区画、順番を決めます。

和室の壁は、下の写真のように木の枠で区分けされています。

さて、どういった順番で塗るのが良いでしょうか?

漆喰を塗るために養生した写真
木の枠で区分けされている和室の壁

最初に塗る壁は、目立たない壁が良いでしょうし、練習を兼ねてとなりますから、区画の小さい壁を選択します。

ドアを開けて、最初に見る壁は、ドアの向かい側の壁です。その後、部屋の奥を覗くと思います。

つまり一番目立たない壁はドア側の壁、区画の小さい壁は、ドア側の上段の壁となります。

また漆喰は必ず垂れますので、上段の壁 → 下段の壁の順で塗るのが良いでしょう。

決めた区画は一気に塗る

決めた区画は、できれば休憩なしで、一気に塗ってしまいましょう。

結構、速乾性のある塗料なので、途中で間を開けると、段ができたり、色が変わってしまう事があります。

そのため、慣れないうちには、区画の小さな壁でコツをつかんでしまいましょう!

端やコンセント部分は、先に塗る

端やコンセント部分は、時間を取ってしまうので、先にパテ用のコテを使って塗っておいたほうが良いです。

壁際をパテ用のコテで漆喰を塗っている写真
壁際やコンセント部分など手間のかかる所は先に塗っておく

塗るというよりも、押し付けて伸ばす

塗り方は、人それぞれですが、私なりに色々と試してみた感想としては、

うま~くヌレールは、練れば柔らかくなりますが、初心者はあまり練らずに、材料そのままの固さで、壁に押し付けながら伸ばしたほうがキレイに塗れます。

トロトロにしてしまうと、嫌になるくらい垂れるので、その分時間を食います。

塗る方向は下から上、左から右

塗る方向は、下から押し上げるように、下端から上や右方向に、段を作らないように伸ばしていきます。

左官職人のように一列一列塗っていき、最後にサーっとならすのではなく、最初から仕上げるつもりで伸ばしていきます。

養生を剥がす

塗り終えたら、半乾きのうちにマスキングテープを剥がします。

完全に乾いてから、剥がしてしまうと、固まった漆喰が剥がれてしまう場合があります。

この養生を剥がした瞬間が感動です(^-^)

養生した砂壁の写真
ビフォー(砂壁の写真)
養生を剥がした漆喰を塗った写真
アフター(漆喰を塗った写真)
ドア側の壁にDIY用の漆喰「うま~くヌレール」のオレンジを塗った写真
ドア側の壁をすべて塗り終えた写真(色はオレンジ)
DIY用の漆喰である【うま~くヌレール】を塗り終えた写真
養生を剥がした後に、木の枠を拭いてあげると、より際立ちます!

まとめ

今回は、DIY用の漆喰である「うま~くヌレール」を使用した砂壁の塗り替えリフォームのやり方と漆喰のメリットやデメリット、漆喰と珪藻土との違いなどを紹介してみましたが、いかがだったでしょうか。

実際にDIYで塗り替えてみた感想としては、やはりコツをつかむまでは難しかったです。

ただ養生を剥がした時の仕上がりを見て、やはりやって良かったと思いました。

とにかく部屋が明るくなります。

良かったら、皆さんも挑戦してみてください(^-^)

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