窓の外側に付ける事で日除け、紫外線(UV)カット、目隠し、遮光対策として有効なサンシェードやオーニングの選び方と種類、メリットやデメリット、そして、おすすめのシェードを紹介します。
Contents
サンシェード(オーニング)とは?
オーニングとは、英語でAwningと書き、日よけ(雨避け)という意味です。
店舗やキッチンカーの店先の上にある洋風の庇(ひさし)と言ったほうが良いかもしれません。
サンシェードも、同じく日よけ、あるいは日傘といった意味になります。
日本では、一般的に窓枠やベランダにぶら下げて日陰を作る物をオーニングやサンシェードと呼んでいます。
オーニングやサンシェードのメリット
では、オーニングやサンシェードには、実際にどのような効果やメリットがあるのでしょうか?
室温の上昇を抑え、熱中症対策
オーニングの効果としては、名前の由来通り、まず日よけとしての効果があります。
一般的な住宅に使用されている単板ガラスの厚みは、3~5ミリ程度で外壁と比べ極端に薄く、またアルミサッシは熱伝導率が高いため、夏の熱射や冬の寒気の7割は窓が原因と言われています。
窓の外側にサンシェードやオーニングを取り付ける事で、室温の上昇を抑え、冷房効果を高める事で、熱中症対策として効果的です。
また、エアコンの冷房効果が高まる事で、結果的に節電にもなります。
紫外線(UV)カット効果
製品にもよりますが、反射効果のある材質で作られているオーニングやシェードの場合は、紫外線(UV)の抑止効果があります。
実際にどれだけの遮光効果があるかは、各商品のページで確認できます。
基本的に、室内に取り付ける遮光カーテンよりも、室外に取り付けるシェードのほうが、UVカット効果も高いようです。
目隠し効果により、人目を気にせずに窓を開けられる
夏は暑いですから、当然窓を開けたい訳ですが、風が入ればカーテンは、めくれてしまいます。
そのため、道路や隣家の人目が気になる場合は、窓も少ししか開けられません。
オーニングを使用すれば、日中はすだれや葦簀と同じように、人目を気にせずに、窓を開けて通風する事ができます。
下の写真は、私が購入したオーニングの室外からと室内からの写真です。
見て頂いたら分かるように室内から室外の様子は、ある程度見えますが、室外から室内の様子はほとんど見えないと思います。
日中であれば、外部からの人目は気にせず、存分に窓を開けられます。
ただし、夜間は室内のほうが明るくなりますから、やはりカーテンなどを併用したほうが良いでしょう。
オーニング、シェードの注意点とデメリット
オーニングの注意点、デメリットとしては、以下の点があります。
強風時には、取り外さなければならない
通風効果のあるものでも、やはり風の抵抗を受けますから、台風など強風注意報が発令されるような場合は、取り外す必要があります。
強風による抵抗で、取付部位が破損する可能性もあるので、必ず取り外しましょう。
火気厳禁!
材質は、ポリエステルやポリエチレンなどの化繊ですので、燃えやすいです。
当然、オーニングの近くでの喫煙やバーベキューなど火器の使用は厳禁です。
また道路のすぐ近くでの使用は、放火の可能性もあるのでさけたほうが良いでしょう。
道路の直近の窓の場合は、可動式のルーバーをおすすめします!
子供に遊ばせない!
オーニングシェードの上部の取付は、専用の金具を使いますが、それほど荷重に対して強い訳ではありません。
子供がぶら下がったり、滑り台のようにして遊ぶと危険です。注意して下さい。
オーニングやシェードの種類
オーニングやシェードには大別すると、以下の二種類があります。
- 日よけ(通風)用のシェード
- 防水用のシェード
日よけ(通風)用のシェード
本ページで、メインに紹介しているのは、日よけ防止や目隠しをしながら風も通すタイプのオーニングです。
風を通すため、生地には網目があり、基本的に雨避けにはなりません。
防水用のシェード
日よけ用のシェードよりも気密性の高い生地が使用されていたり、撥水加工がされているため、雨避けとして使用できますし、紫外線のカット率も高いです。
逆に通風効果は、まったくありません。また風の影響を受けやすいため、強風時は注意が必要です。
同じオーニング、シェードと言っても、用途がまったく違いますから、ご自身の目的に応じた商品を選びましょう。
オー二ングやサンシェードの選び方
では、次にサンシェードやオーニングの選び方を考えてみましょう。
選ぶ手順としては、以下の2点です。
- どこに何を目的に取り付けるか優先順位を決める
- どのように取り付けるかを決める
順に見ていきましょう!
どこに何を目的に取り付けるか優先順位を決める
アパートやマンションの1人暮らしであれば、一度にすべての窓に取り付ける事も可能ですが、戸建てにお住まいの方は、窓の数も多いと思います。
さて、どこの窓を優先して取り付けますか?
- 一階の道路沿いの窓の人目が気になる
- 二階の西日をどうにかしたい
- 南側の窓の紫外線をカットしたい
- キッチンは、風通しも重視したい
など色々あると思います。イメージして書き出してみて下さい。
書き出したら、そこの窓には通風タイプを付けますか?それとも防水タイプでしょうか?
とにかく紫外線を完全にカットしたいなら防水タイプが良いでしょうし、風通しも考えたいのであれば、通風タイプです。
そこまで決まったら、その窓のサイズを計ってきましょう。
そして、最後は価格(予算)です。予算内で優先順位を決めましょう。
まずは、1~2ヵ所を試しに付けてみたらいかがでしょうか?
どのように取り付けるか決める
シェードを取り付ける窓が決まったら、その窓にどのように取り付けるかを決めましょう。
一般的には窓枠に取り付けますが、その場合でもマグネットフックを使用するのか、専門の器具を使用するのか、色々と方法があります。
また、2階のベランダから吊るしたり、場合によっては、突っ張り棒を張って、リングで吊るす方法もあります。
オーニングの取付方法は、以下のリンクで詳しく紹介しています。
シェード(オーニング)のおすすめ商品
オーニングやサンシェードは、100円ショップやホームセンターでも売っていますが、価格に応じた商品の質を考えると、通販で購入したほうが良いと思います。
私自身が実際に購入して、その上でリピートした商品は、以下の二点です。
山善(YAMAZEN) 日よけシェード
※ 購入される場合は、取り付ける窓(サッシ)の正確なサイズを計測し、自己責任でお願いします。
amazonは、色ごとに検索する必要があるので、楽天かyahooの山善の直営店である「くらしのeショップ」での購入がおすすめです。
一点目は、山善(YAMAZEN)の日よけシェードです。
山善というと、扇風機などの家電のイメージがありますが、オーニングシェードも高機能な製品を販売しています。
色:全八色(涼風グレー、涼風アイボリー、涼風ブラウン、ライトグレー、グレー、アイボリー、ボーダー(グレー/ホワイト)、チョコレート)
サイズは、幅1m×高さ2m、幅2m×高さ2m、幅2m×高さ3m の3サイズです。
水洗い可
取付用のロープ付
送料無料(店舗により異なります)
3階以上に取り付ける場合は、注意が必要です!
山善(YAMAZEN) 日よけシェードのメリット
山善の日よけシェードのメリットとしては、以下のような点があります。
- コストパフォーマンスが良い
- 色が多用(8色)
- 軽量で通気性が高い
- UVカット率や遮光率のデータが明確
山善のシェードの一番のメリットは、性能が良い割に安価である点だと思います。
また、軽量な割に、色によっては目隠し効果も高く期待できます。
各色のUVカット率や遮光率のデータも明確に表示しています。(UVカット率の高いライトグレーは、すぐに売り切れます)
山善(YAMAZEN) 日よけシェードのデメリット
山善のシェードのデメリット、改善してほしい点としては以下のような点があります。
- ハトメ(取付穴)が上下にしかない
- サイズが三種類しかない
ハトメが上下にしかないので、基本的に掃き出し窓に、上からぶら下げて使用します。
また高さは2メートル以上のサイズしかないので、原則掃き出し窓に用途が限られます。腰窓用のサイズもほしいですね。
山善(YAMAZEN) 日よけシェードの取付に適した場所
やはりハトメが上下にしかないので一階や二階の掃き出し窓。
通気性が高いので、風通しの良い窓に取り付けると良いと思います。
Cool Time(クールタイム) 日除け シェード
※ 購入される場合は、取り付ける窓(サッシ)の正確なサイズを計測し、自己責任でお願いします。
二点目に紹介するのは、インテリア永平寺が販売する「Cool Time(クールタイム) 日除け シェード」です。
この商品は、他店でも別名で販売されていますが、インテリア永平寺が、色やサイズも豊富で、発送も速いです。
色:全八色(モーカ、チョコ、アンズ、砂色、アイボリー、グリーン・ホワイト、グレー・ホワイト、ブルー・ホワイト)
サイズは、幅90センチ×高さ180センチ、幅180センチ×高さ180センチ、幅180センチ×高さ240センチ、幅2m×高さ2m、幅2m×高さ270センチ、幅2m×高さ3m の6サイズです。
水洗い可
取付用のロープ付
送料無料(店舗によります)
三年保証
Cool Time(クールタイム) 日除け シェードのメリット
Cool Time(クールタイム) 日除け シェードのメリットとしては、以下のような点があります。
- 生地がしっかりしている
- 色が多用(8色)
- ハトメが左右にもついている
- サイズが豊富
- カットが可能
- 三年保証がついている
- 遮光率、UVカット率を明確化 NEW!
Cool Time(クールタイム) のシェードが届いた瞬間に思ったのは、やはり生地がしっかりしているという事です。
しかもサイズが豊富で、ハトメが上下だけでなく、側面にもついており、かつカットも可能なので、取付部位に応じて様々な使用ができます。
※ バルコニーシェードの商品名では、さらに12サイズがあります。
その上で三年保証まで付いています。
そして、この商品でも遮光率やUVカット率のテスト結果を公開してくれました!(2024年)
この表を見ると、砂色かストライプタイプが良さそうですね!今年も買おうかな(^_^.)
Cool Time(クールタイム) 日除け シェードのデメリット
Cool Time(クールタイム) のシェードに関しては、デメリットらしい点もないのですが、あえて挙げれば、アンズやアイボリーなどの人気色がすぐに売り切れてしまう点でしょうか。
夏本番というよりも、夏前に購入したほうが良いです。
同価格帯のオーニングでは、ベストな選択の一つだと思います。
Cool Time(クールタイム) 日除けシェードの取付に適した場所
ハトメが上下だけでなく、左右にもあり、かつカットも可能なので、掃き出し窓のほか、腰窓など用途に応じて様々な取付法ができます。
通気性も文句ないですが、生地が厚めでしっかりしているので、私の場合は、特に日差しの強い窓や西日の当たる二階の窓に取り付けています。
山善(YAMAZEN) 日よけシェードとCool Time(クールタイム) 日除け シェードの比較
さて、ではどちらが良いのか?となりますが、これは好みと用途に応じて選択するしかありません。
今年も両方の商品を購入したので、良い機会なので、比較してみましょう。
生地の特徴としては、山善のほうは軽量、cool timeのほうは厚みがあり、しっかりしています。
次に、同じ掃き出し窓に取り付けた場合を見てみましょう。
見比べると、山善のシェードのほうが、透け感が少ない感じがしますね。
次に正面(外側)から部屋の内部を見てみましょう。
やはり山善(ライトグレー)のほうが透け感は少ないですね。
最後に部屋の内部から外の様子を見てみましょう。
同じ色ではないので、単純な比較はできませんが、内側から見ると、ずいぶん見え方に違いがあります。
ちなみにシェードは、色が濃いほうが、透けやすくなります。
一階の道路に面した掃き出し窓などの場合は、山善のシェード(ライトグレー)のほうが良いかもしれませんね。
まとめ
今回は、サンシェードやオーニングの選び方と種類、メリットやデメリット、そして、おすすめの商品を2点紹介してみましたが、いかがだったでしょうか。
温暖化の影響か、年々気温が高くなり、自宅内での熱中症のニュースも頻繁に聞くようになりました。
これからは、オーニングやサンシェードの需要はさらに高くなっていくでしょう。
私自身も、もう夏はシェードなしの生活は考えられなくなりました(^_^;)
少しでも、皆さんが快適な夏を過ごされる事を祈ります。
シェードやオーニングの取付方法を解説しています。
オーニングとほぼ同様の効果があり、かつ防犯効果もある可動式ルーバーを紹介しています。