遮熱効果、騒音防音対策、結露予防、断熱効果に有効な内窓 YKK apのプラマードUをDIYでの取付方法を紹介します(^.^)
今回は、DIYで自分で取り付ける方法と、先進的窓リノベ事業や子供エコホーム事業など、補助金についても紹介します。
Contents
内窓とは?
内窓とは、既存の窓の内側(窓枠)に新たに設置する窓の事です。
二重に窓を設置するため、二重サッシ、あるいは二重窓とも呼ばれます。
ちなみに、複層(ダブル)ガラスやトリプルガラスというのは、ガラス自体を二重、もしくは三重にしたもので、内窓とは異なります。
内窓の特徴は、二重に窓を設置する事により、既存の窓と内窓の間に空気層を作り、この空気層が断熱材と同様の効果となり、断熱効果が高まります。
また内窓は、既存の窓よりも気密性の高い構造となっているため、騒音防音対策としても有効です。
内窓と言えば、LIXILのインプラスが有名ですが、YKKapのプラマードUも断熱、防音ともに同様の効果があります。
内窓のメリット・デメリット
私自身が実際に内窓を取り付けて感じたメリットやデメリットを紹介します。
内窓を取り付けるメリット
- 遮音効果
- 夏の遮熱効果
- 結露予防(断熱効果)
私自身は、そもそも外からの騒音対策として内窓を設置しました。
設置してみた感想としては、騒音の発生源(公園など)からの距離にもよりますが、あるとないとでは全く違います!
当然、騒音元から離れた部屋のほうが、静かになります。また既存サッシのガラスよりも、内窓のガラスを厚くしたほうが防音効果が高くなるようです。
(例:既存サッシのガラスが3ミリであれば、内窓のガラスは5ミリにするなど)
次に感じたのは、夏の暑さに対しての遮熱効果です。
夏は暑いので窓を開けると思いますが、実際は窓を開けると、熱風が入ってきて室温が上がってしまいます。
内窓を設置する事で外部からの空気を遮断するため、室温の上昇を防いでくれます!
毎年、二階の部屋は耐えられないほどの暑さだったのですが、内窓を付けてからは「あれ」と思う事が度々ありました。
暑いのは、もちろん暑いのですが、思ったよりは暑くないのです。
ただし、最大の遮熱効果を得るためには、ガラスの種類をLow-E複層ガラスの遮熱タイプを選択する必要があります。
その上でサンシェードなどで、直射日光が窓に当たらないようにすれば、さらに効果的です。
それでも、夏の西日の当たる部屋は、窓だけを断熱しても壁自体が焼けてしまうため、やはり暑いです(*_*; 壁の断熱対策が必要です。
冬の結露は、キッチンが特にひどかったのですが、内窓を付けてからは、ほとんど気にならなくなりました。
いずれの効果にしても、内窓の効果を最大に高めるには、その部屋のすべての窓を内窓にする必要があります。
内窓を付けていない窓があると、その窓から騒音が入ってきますし、その窓だけ断熱効果が弱まりますから、逆に結露が発生する事もあります。
内窓のデメリット
内窓を付けてみたデメリットとしては、以下の点があります。
- 窓の開け閉めが二回必要
- 複層ガラスは重たい
- 掃除がし辛い
窓が二重になるため、窓の開け閉めは各二回必要になります。ただ慣れたら、それほど気にならなくなります。
掃き出し窓で複層ガラスの場合は、やはり重たく感じます。年配の方は、内窓よりもカバー工法でサッシごと変えたほうが良いかもしれませんね。
また同様に窓が二重になるため、掃除も二度手間になります(^_^;)
既存サッシの窓枠だけを残して、一回り小さい窓枠を設置する工法です。
内窓のように二重サッシにはなりません。またガラスの種類を複層ガラスなどにすれば、内窓とほぼ同様の効果が得られます。
ただし、費用は内窓よりも1.5~2倍程度高くなります。
プラマードU DIY取付方法
それでは、内窓 プラマードUのDIYでの取り付け方を紹介していきましょう。
- 取り付け可能な窓かどうか確認
- 窓の採寸を行う
- 色とガラスの種類を選択
- 内窓を注文する
- 窓枠を付ける
- 障子をはめ、高さ調整をする
取り付け可能な窓かどうかを確認
まず内窓を設置したい窓が取り付け可能かどうかを確認しましょう。
以下のような窓は、原則取付できません。
- 天窓
- 回転窓
- 内開き窓
- エアコンや換気扇付の窓
天窓は、明り取りのために天井に付いている窓です。
回転窓や内開き窓は、内窓に当たってしまうため取付できません。(内開き窓は、内窓も内開き窓にすれば可)
エアコンや換気扇が窓に付いている場合も内窓の取付スペースがないため不可です。(エアコンや換気扇を取り外せば可能かも)
内窓が取り付けられるのは、一般的な引き違い窓やFIX窓などに限られます。
窓の採寸を行う
取り付け可能な窓であれば、次に窓の採寸を行います。
正確には、既存の窓の窓枠(額縁)の採寸になります。
次は、窓枠(額縁)の奥行を測ります。内窓を設置するためには、最低でも7センチ(正確には7.3センチ)の奥行が必要です。
7センチに満たない場合は、ふかし枠が必要です。
ふかし枠は、額縁の寸法が足らない場合に、枠を延長する部材です。
メーカー専用のふかし枠もありますし、DIYで既存の額縁の中に寸法分の板を打つ事でも可能です。
最後に、既存サッシのクレセント(鍵)が内窓に干渉しないかも確認しておきましょう。
基準以下の場合は、クレセントを交換するか、切断する必要があります。
色とガラスの種類を選択
窓枠(額縁)の採寸が終わったら、内窓の窓枠の色を選択します。カラーは、以下の6色です。
ちなみに、プラマードUのホワイトは、真っ白ですが、インプラスの場合は白っぽいクリーム色です。純粋な白が良い人はプラマードUにしましょう。
ガラスの選び方
次にガラスの種類を選択します。
まずガラスの種類として単板(シングル)ガラスと複層ガラスがあります。
単板ガラスは、一枚ガラスの事で、透明なガラスの他に、型ガラスやすり板ガラスなど視線を遮るガラスがあります。
複層ガラスは、ガラスが二重もしくは三重になったガラスです。ガラスとガラス間にも空気層ができるため、単板ガラスよりも断熱効果が高く、費用も高くなります。
また、複層ガラスの中には、Low-E金属膜を貼った遮熱タイプと断熱タイプがあります。(費用はさらに上がります)
その上で、断熱効果をさらに高めるため、空気層にアルゴンガスを入れたタイプもあります。(費用はさらに上がります)
何だか難しくなってきましたね(^_^;)
要は、目的に応じたガラスの種類を選べば良いという事です。私自身が内窓を付けた理由と選択肢を表示します。
目的 | 最適解 | 二番手 | 三番手 |
暑い。(西日の部屋など)遮熱重視 | Low-E複層ガラス(遮熱タイプ)ガス入り | Low-E複層ガラス(遮熱タイプ)ガスなし | なし |
寒い。結露防止 | Low-E複層ガラス(断熱タイプ)ガス入り | Low-E複層ガラス(断熱タイプ)ガスなし | 複層ガラス |
うるさい。騒音対策 | 複層ガラス(透明ガラス3ミリ+型ガラス4ミリなど) | 単板ガラス(厚さ5ミリ) | 型ガラス(厚さ4ミリ) |
目隠し目的 | 単板すり板ガラス | 単板型ガラス | ※ Low-Eや複層ガラスの室内側を型ガラスにする事も可能 |
厚さ対策で内窓を付けるのであれば、やはりLow-E複層ガラス(遮熱タイプ)を選択します。ガスの有り無しは予算に応じて。
寒さ対策、結露予防でつけるのであれば、Low-E複層ガラス(断熱タイプ)が理想ですが、最低でも複層ガラスは付けたいところです。
騒音対策として付けるなら、単板ガラスでも構いませんが、理想は複層でガラスの厚みを変えると良いそうです。
目隠し目的なら、すり板ガラスや型ガラスとなります。ちなみに目隠しだけなら、もっと安価な方法もあります。
後は、予算と相談しながら、まずどの部屋をやるのか計画を立てましょう!
内窓を注文する
内窓をDIYで付ける場合は、楽天やYahooなどのネットショッピングで購入するか、DIYで取り付ける旨を説明して、地元のガラス店などで注文してもらう方法があります。
通販の場合は、屋号でないと注文できない場合や、運送会社の営業所まで取りに行かないと追加の送料がかかる場合があります。各ショップでご確認ください。
楽天やyahooの場合は、リフォームお助けDIYという販売店で注文します。
商品ページの途中に以下のような表がありますので、自分の欲しい内窓を選択して、実際の商品ページへ行き、採寸した内容を入力します。
(例:2枚建て引き違い窓、単板ガラス、透明5ミリ、高さ840ミリ、幅1200ミリなど)
商品の注文は、ご自身の責任にて行ってください。当サイトでは一切責任が取れません。
近くのガラス店を探す場合は、リショップナビが便利です。その際、自宅まで届けてくれる業者を選びましょう。(場合によっては、寸法もしてもらったほうが良いでしょう)
私の場合は、最初は通販で、その後は業者さんに測ってもらって、届けてもらっています。商品は同じですから、価格重視か手間重視か、どちらが良いかで選択しましょう。
窓枠を付ける
内窓が届いたら、梱包物の中身を確認しましょう。
確認したら、窓枠から取り付けていきます。
順番としては、縦枠(左右) → 下枠 → 上枠の順に取り付けていきます。
インパクトドライバーがあれば理想ですが、私の場合は手持ちのドリルで下穴を空け、ドリルにドリル用のドライバーをはめて取り付けました。
インパクトドライバーは、小型であれば本体のみ15,000円位からあります。(バッテリーや充電器は別売り)
手でドライバーを回して、止める事も可能ですが、結構しんどいかも(^_^;)
上枠も同じ要領で取り付けます。
障子をはめ、高さ調整する
窓枠の取付が終わったら、障子をはめます。
動かしてみると、重いと思います。戸車の高さ調整をしてやると、スムーズに動くようになります。
キャップは摘まんで外せますが、無くさないように注意してください。
窓枠にゆがみなどがなければ、4ヵ所とも同じ回数を回して、サッシがスムーズに動けばOKです!
この後、クレセントの調整が必要な場合は、調整し、最後に外れ止めを付けます。
まとめ
今回は、内窓 プラマードUの特徴やメリット・デメリット、DIYで取り付ける方法を紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。
正直、取付自体は難しくありません。とにかく採寸をしっかりやる事です。
前述した通り、私自身は外からの騒音対策として付けました。
内窓を付けた事で、安心感を得る事ができました!それが一番大きいです。
冬の断熱効果や結露予防も感じてはいましたが、夏になって遮熱効果も感じています。
現在、家の7割の窓に内窓を付けましたが、次の設置に向けて資金を準備中です。
補助金を使う場合は、来年も実施されるか分かりませんので本年度中(2024年)に施工される事をおすすめします!
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