脳梗塞の治療は、とにかく時間との闘いと言われます。
脳梗塞とは、一言で言えば、脳の血管が何らかの原因により詰まってしまった(梗塞した)状態の事です。
脳の血管が詰まる事で酸素や栄養素が脳の細胞に行き渡らなくなり、結果として脳の細胞が死滅したり、機能を失ってしまう訳です。
ですから、脳の細胞が酸欠状態で機能を失ってしまう前に、その詰まりをできるだけ早く除去する必要があります。
発症直後であれば、血栓を溶かす薬が大変有効なようです。早期に発見、治療に進めば後遺障害はかなり軽減できると言われています。
父の場合は、残念ながら発見が遅かったようですね。前日に飲みに行ってましたから、飲み過ぎて起きて来ないのだろうと思っていました。後から「もう少し早く見つけてくれれば…」と恨み言を言われましたが。
ただ幸い、脳の腫れを抑える薬は効いてくれたようで、手術という最悪の選択はせずに済み、入院から数日後には一般病棟に移りました。
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〔脳梗塞の原因〕
ここで、なぜ父が脳梗塞になってしまったのか、その原因を考えてみたいと思います。
父は、今回の発症の約10年前に心臓弁膜症という病気を患っています。
心臓弁膜症は、心臓の弁(4つある)の機能が低下する事で、心臓に集まった血液を各血管に上手く循環できなくなる病気です。
弁の機能が正常に働かなくなると、血流が逆流したり、充分に血液を排出できなくなります。
父の場合は、体の末端まで血液がうまく届かなかったのでしょうか、よく足の指先の痛みを訴えていました。
最終的には手術をする事となり、人工心肺を用いて、心臓の弁のうちの3つを人工弁に取り換える手術をしました。(これは10時間近くかかった大手術でした)
この時から、ワーファリンという血液をサラサラにする(固まりにくくする)薬を常用してきました。
血液を固まりにくくするという事は、言い換えれば、出血をした際には、血が止まり辛くなるという事です。そのため、この薬は医師の徹底した管理の下に処方されます。ようは効用をコントロールする必要があります。
父は脳梗塞の発症前に歯の治療をしていました。抜歯の際に出血するため、医師の指示に従って、ワーファリンの量を少しずつ減らしていきました。
このワーファリンの量を減らす過程で血栓ができ、その血栓が脳の血管に詰まり、それが原因で脳梗塞となってしまった訳です。(現在では、同様の事故が多いため、抜歯などの際にワーファリンの量を減らす事はしていないようです)
主治医の先生もすぐに飛んで来てくれて「すいません!僕の責任です」とは言ってくれましたが、やはり医師の責任もあると思います。ただ数字だけで処方をコントロールするのも難しいのでしょうね。
過去に戻る事はできませんが、この時にもう少し慎重に行動していればと思います。
あと、父は喫煙も飲酒もしていましたし、高血圧でもありました。結局は、生活習慣が原因だったとも言えますね。
〔生活習慣の予防と遺伝子検査〕
今回の記事を書くにあたり、色々と病気の原因を調べてもみたのですが、脳梗塞に限らず、生活習慣病などになりやすい体質の方は、遺伝子を検査すると分かるそうです。
自分がどういう体質で、どういった病気になりやすいかなどが分かれば、予防する事も可能だったかもしれません。
以下、紹介してみますので、よろしければご参考下さい。
〇唾液を採取する遺伝子検査
「ジーンライフ」という会社では、遺伝子解析を専門にやっており、唾液を採取するだけで、簡単に遺伝子の検査ができます。
検査項目は色々とあるようですが、ダイエットや肌質の検査であれば、3,900円からとかなりお得ですね。
病気の遺伝子検査は、それなりの値段がするようですが、各種のがんや心筋梗塞、脳卒中、糖尿病をはじめ、最大で360項目もの発症リスクが検査できるようです。
遺伝子というのは、基本的には生涯変わらないらしいですから、一生に一度の検査と思えば、調べる価値があるかもしれません。
唾液を送るだけですからね(^_^;)
興味のある方は、ジーンライフの「公式サイト」をご覧下さい。
将来的には、子供が生まれた時に、遺伝子検査を行って、発症しやすい病気を予防しながら、育てていく時代になっていくのかもしれませんね(^-^;
次回は、救急病院で始まったリハビリについて紹介してみたいと思います。
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