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介護用大人おむつの正しい使い方(保存版)介護用のおむつは、用途に合わせて使い分けしよう。

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先日、NHKのクローズアップ現代で「介護のあの悩みを解決」との題名の番組があり、録画して見てみたのですが、内容は排泄ケアに関してのもので、特に介護用のおむつの正しい使い方を扱っていました。

番組を見ていると、シートタイプのおむつを腰に巻いてから、リハビリパンツを履かせている方もいて少々驚きましたが、介護用のおむつの正しい使い方を知らない方が想像以上に多いようですね。

私の場合は、父の入院時に看護師や介護士が付け替えているのを見て覚えて、途中からは私が付け替えて帰ってくる事も多かったので、自然に覚えてしまいましたが、確かに病院でおむつを取り替える時は、カーテンを閉めてやっていますし、こちらから言わないと着け方も教えてくれませんね。

また入院してからではなく、自然に排泄のコントロールが出来なくなってしまう場合もあるでしょう。

自宅で介護をしていく上で、用途に合わせた介護用おむつの使い方は必須だと思いますので、見逃してしまった方のために、私なりのやり方を紹介しますので、良ろしければ参考にしてみて下さい。

【介護用大人おむつの種類と用途】

まず介護用のおむつには、大きく分けて以下の種類があります。

(A)就寝時用のおむつ…主に就寝時や寝たきりなど長時間トイレに行けない場合に使用します。
(B)介護用(リハビリ)パンツ…失禁の可能性のある方が使用するパンツ型のおむつです。
(C)尿取りパット…パット状のおむつ。単品で使用するというよりも、上記の物と併用して使用します。※ 「おむつ」ではありませんが、他に我が家では、防水シーツも併用しています。

用途に合わせて使い分けし、場合によっては組み合わせて使います。

【就寝時用のおむつの使い方】

では、就寝時用のおむつの使い方から説明しましょう。
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(1)まずおむつを広げ、

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その上に、ロングタイプの尿取りパットを重ねて敷きます。その際、おむつの横漏れ防止のギャザーから出ないように注意しましょう!

基本的に就寝時用のおむつは、寝た状態で装着します。ここでは枕をモデルにやってみましょう。

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(2)患者が腰を浮かす事ができれば、腰を浮かしてもらって、腰の下におむつを滑り込ませます。

この時に下に敷いたロングパットがお尻の下まで敷かれているかを確認しましょう。

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腰を浮かせられない場合は、一旦患者に横を向いてもらって、おむつの先端を滑り込ませてから、あお向けに戻ってもらいます。

女性の場合は、基本的この状態から(6)に進んでもらって構いません。
男性の場合は、男性用のパットで陰部をくるんでから(6)へと進みます。



(3)男性用パットの使い方

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サルバの男性用尿取りパット スーパーのように、パットの側面に穴が空いているタイプの尿取りパットがあります。

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拡大します。青いラインの部分に注目してください。

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このタイプの尿取りパットは、青色の部分に切り込みが入っており、引っ張ると穴が空きます。

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穴から男性の陰部を挿入して、

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右側から三角に折り、

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仮止めテープを剥がして、左側からも三角に折ります。
下から漏れないように、しっかりと包みます。

サルバのパットが手に入らない場合は、アテントなどのパットでも代用が可能です。

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(4)最初におむつに敷いていたロングタイプの尿取りパットを引き上げ、三角に包んだパットを下から包みます。

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(5)この上に更にショートタイプの尿取りパットを被せます。

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(6)おむつを下からしっかりと引き上げます。

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(7)おむつの上段を骨盤の位置に合わせ、奥側のマジックテープを仮止めします。

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(8)続いて手前側を本止めしていきますが、まずおむつの側面部をしっかりと下まで体に密着させて

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手前側のマジックテープを上下2ヵ所、しっかりと止めます。

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(9)最後に奥側の側面部もしっかりと下まで体に密着させてから、マジックテープを本止めします。

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以上で完成です。正面図。

注意点としては、番組でも紹介していましたが、足の付け根の股の部分ですね。

この部分に隙間があると尿漏れの原因になりますので、隙間ができないように、しっかりと引き上げてから固定しましょう。

男性の場合は、(3)のパットを用いる事で、就寝時も2~3時間おきに、(3)のパットを交換するだけで済みます。

女性の場合で尿の量が多い場合は、(2)の状態でロングパットの上に、更にショートタイプの尿取りパットを重ねて使うのも良いでしょう。

介護用のおむつは単価が高いので、なるべく尿取りパットの交換のみで済むようにしましょう。



【介護用(リハビリ)パンツの使い方】

次は、介護用(リハビリ)パンツの使い方を紹介しましょう。

介護が必要な方でも、ある程度、日常生活が普通に送れる方や、日中は車椅子に座って生活する方は、就寝時以外は、介護用のリハビリパンツを履いて過ごします。

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うちでは、サルパのリハビリパンツを使用しています。
リハビリパンツには、前後があり、大抵どちらかに「うしろ」とマークが付いています。

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装着時には、尿取りパットを併用する事で、失禁時もパットのみの交換で済むようになります。

リハビリパンツの場合も、男性の場合は、(3)のパットを使用すると手間が省けます。

またリハビリパンツは、夏用の物もありますので、季節に応じて使い分けるようにしましょう。



【介護用パンツの使い方 まとめ】

介護用パンツの使い方と用途について説明してみましたが、いかがだったでしょうか?

長く介護を続けていく上で、必ず、毎日消費していくのが「おむつ」です。

特に介護用おむつやリハビリパンツは単価が高いので、なるべく長持ちさせて、尿取りパットのみの交換で済むように皆さんも工夫してみて下さい。

あと、どんなに気を付けていても、やはり漏れてしまう事もあるので、必ず「防水シーツ」も併用して使うようにしましょう。

防水シーツ.png

当記事内で使用した商品については、以下の記事にて紹介しています。

どれが良いのだろう
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