本ページでは、脳梗塞(のうこうそく)の兆候や初期症状、脳梗塞と脳出血、脳卒中との違い、そして父が脳梗塞で倒れた状況をドキュメント形式で紹介します。
Contents
脳梗塞(のうこうそく)とは?
脳梗塞とは、脳の血管に血栓(血のかたまり)などが詰まる事を要因に、脳の血流が滞ってしまい、脳細胞が酸欠となり、死滅してしまう病気です。
脳梗塞と脳出血、脳卒中との違い
脳梗塞、脳出血、脳卒中 は、同じような意味で理解されている方も多いと思います。
脳梗塞と脳出血では、治療法自体も変わってきますので、その違いについて簡潔に説明します。
- 脳梗塞…脳の血管が詰まっている症状
- 脳出血…脳の血管が破れて出血している症状
- 脳卒中…脳梗塞、脳出血、くも膜下出血などの総称
また脳溢血(のういっけつ)は、一般的に脳出血の事を指します。
脳梗塞の兆候と初期症状
脳梗塞の兆候や初期症状には、以下のような点が挙げられます。
- 顔面マヒ
- 片手、もしくは片足の麻痺
- ろれつが回らなくなる
父の場合も上記すべてが当てはまっていました。
上記のような症状が現れた場合は、躊躇せず救急車の手配をしましょう。
父が脳梗塞で倒れた日
それでは、父が脳梗塞で倒れた日をドキュメント形式で紹介します。
父が起きて来ない
うちの父が脳梗塞で倒れたのは、2002年の5月の事でした。
いつもは早起きの父がなかなか起きて来ず、心配になった母が父の寝室を見に行きました。
「ちょっ、ちょっと来て!」と私が呼ばれ、すぐに父の寝室へ行ってみると、母の最初の一言は、
正直、母も何が起きたのか分からず、どうして良いのか分からなかったのだと思います。
父のほうへ目を向けてみると、そこには父の変わり果てた姿が…。
脳梗塞で倒れていた父
父はベッドから半身がずり落ち、目はうつろ、顔は赤く腫れていて、ろれつも回っていませんでした。
明らかに正常ではありませんでしたし、失禁もしていました。
と私が問うと、意外にも父は「大丈夫だ」と答えます。
救急車を呼ぼうと言うと、「いや、俺は朝はいつもこうなんだ」と腫れた目で訴えます。
俺は朝はいつもこうなんだ
いま考えると、自分でも認めるのが怖かったのだと思います。
同じ脳卒中を発症した患者さんや家族の方に聞くと、比較的症状の軽い方(自分で異変を感じた方)は自分から病院に行くと言い。症状の重い方の場合は、恐怖からか病院には行きたがらないそうです。
うちの父も「もう少し横になっていれば治る」と言い張っていました。
救急車を呼んで病院へ
とはいえ、様子を見ている訳にもいかず、私がすぐに救急車を呼ぶ事にしました。(私はなぜか妙に落ち着いていたのを覚えています)
〇明らかに尋常ではない上記のような症状がみられた場合は、躊躇せずに救急車を呼びましょう!
〇脳梗塞の治療は、時間との闘いとなります。できるだけ具体的な症状を落ち着いて、伝えましょう。
救急隊員が来られて、すぐに「くも膜下出血でしょうか?」と聞いたのを覚えています。
あの頃は脳の病気と言えば、それ位の知識しかなかったのでしょう。救急隊員の方は、くも膜下ではないと思いますが…と答えて下さいました。
そして、この時の救急隊員の処置を見ていて、左手が麻痺しているのが分かりました。
救急車に乗せられた父に、もう一度「父さん、大丈夫?」と聞くと、「大丈夫だよ」と力なく答えてくれたのも覚えています。
母が同行し、父はかかり付けの総合病院へと搬送されて行きました。
数時間後、応急の処置が済んだと母から連絡が入り、私も病院へ。
集中治療室で見た父
集中治療室で見た父は、気道を確保するため、口に太い管を通され眠っていました。腕には点滴、また心電図も設置されていました。(イラストのイメージ通りです)
管から痰を取る度に、顔を真っ赤にして、すごくむせていたのが印象的でしたね。(あと痰も、喫煙者だったからか真っ黒でした)
その後、主治医から説明を受けます。病名は脳梗塞。
脳の右半分のかなりの部分が梗塞していて、状態的にはかなり悪い。おそらく脳が腫れてくるので、この後手術になると思います。との事でした。
ふ~、いま、あの日の事を思い出して書いていますが、18年以上も前の事なのに本当に疲れますね…。
皆さんも、実際に、家族が病気で倒れた時は、同じような思いではないでしょうか?
家族が大病を患った場合、初日は不安と焦燥で本当に疲れます。
ただし、心配して不安がってみても、私達には何もできないのも現実です。
これから長い闘いになると覚悟して、この日はゆっくりと心と体を休めて下さい。
そして、これからやるべき事を一つ一つ整理していきましょう!
まとめ
今回は、脳梗塞(のうこうそく)の兆候と初期症状、脳梗塞、脳出血、脳卒中の違い。そして父が脳梗塞で倒れた状況をドキュメントで紹介しました。
繰り返しますが、脳梗塞の兆候や初期症状としては、以下のような点が挙げられます。
- 顔面マヒ
- 片手、もしくは片足の麻痺
- ろれつが回らなくなる
上記のような症状がみられた場合は、躊躇せずに救急車を呼びましょう!
その際、できるだけ具体的な症状を落ち着いて、伝えるようにしましょう。
次回は、〔入院時の準備〕について紹介する予定です。
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