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ミッシングワーカーの現実を見て。その予防策を探る。

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ミッシングワーカーという言葉をご存知でしょうか?

恥ずかしながら、在宅介護16年目の私も知りませんでした…。

先日のNHKスペシャル「ミッシングワーカー。働くことをあきらめて・・・」という番組を見て、初めて知りました。

内容的にも結構衝撃的で、見ていて、私自身もそうなっていたかもしれないなと、改めて思いましたね。

今回は、ミッシングワーカーの存在について、考えてみたいと思います。

【ミッシングワーカーとは?】

ミッシングワーカーを直訳すると、「失った労働者」といった意味になるのでしょうか?

番組では、働く意欲を失った労働者、あるいは働けない労働者といった意味で使われていました。

簡単に説明すると、40~50代の本来は働き盛りの世代にも関わらず、親の介護などが原因で離職し、介護生活が長期化する事により、働けなくなった方達の事です。

う~ん、全く働いていないという事を除けば、40代で親の介護が原因で離職、介護の長期化と、見事に私にも当てはまりますね(^_^;)

どちらを選ぶ
二重介護生活のはじまりと介護離職。母のリハビリも始まる。母が左手首をケガした翌日。 https://budo-ka.com/haha-tentou/ 昨日、受け取った診断書とレントゲン写真...

また多くは両親が亡くなり、介護の必要がなくなった後も、社会との接点がなく、働く事ができないとの事でした。

統計上も求職活動をしていないので、失業者に含まれない、文字通り「失われた、行方不明の労働者」といった扱われ方だそうです。

ある統計によると、40~50代のミッシングワーカーは、失業者が72万人であるのに対し、103万人にも及ぶそうです。



【ミッシングワーカーのキーワード】

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番組で調査したところ、ミッシングワーカーになる方には、以下の三つの共通点があるそうです。

・非正規
・独身
・介護

非正規、派遣といった労働者に不利な労働環境は、もう十何年も続いていましたからね。非正規で給与が安く、生活が安定できずに独身の方も多いと思います。

そして、最後が親の介護ですね。私の場合は30代で介護を始める事になりましたが、40~50代から親の介護が必要になる方が増えてくるのではないでしょうか。

こうして考えてみると、誰もがミッシングワーカーになる可能性があると言えると思います。



【ミッシングワーカーへの支援策】

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こうしたミッシングワーカーの社会復帰を目的とした支援を、各自治体でも福祉関係の部署を中心として行っているようです。

具体的には、早期発見早期予防で、介護が長期化する前に、特別養護老人ホームなどに入所してもらい、介護者を早期に社会に復帰させるといった支援が行われてるようでした。

ただ、そのためには現実的に、親のほうに施設に入所できるだけの年金があるかどうかですね。月に20万以上の年金があれば大丈夫そうでしたが、10万円代となると、預けるにも費用が足りませんからね。

そうなると、抜け出そうにも抜け出せずに、長期化する可能性が高くなるようです。

皆さんは、20万以上の年金がもらえるよう準備をしていますか?自分自身がそうなる可能性もありますよ。

私などは自営業者なので、もらえても6万円以下でしょうね(T_T)

【私自身が考える予防策は?】

私自身が、これからミッシングワーカーになる可能性がある方に、アドバイスできる事があるとすれば、やはり離職する前に、両親に施設に入所してもらうのが一番だと思いますね。(私の場合は、在宅での介護で離職してしまいましたが…)

また、今後介護をされる立場になる年代の方達は、ご自身でそういった選択をされる事を望みます。

仕事をしながらであれば、入居費用の資金的な援助も、ある程度はできると思いますが、離職してしまうと収入が絶たれますからね。

収入が絶たれてしまうと、結局は親の年金でやり繰りするしか、選択肢がなくなってしまいます



【すでに離職をしてしまった方には…】

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私のように、すでに離職をしてしまった方には、できるだけ早期に少額で構わないので何らかの収入を得る方法を考えたほうが良いと思います。

人間って少額でも収入があれば、やはりそれを増やしたいといった欲望が生まれてくると思うんですよ。

もう少し頑張って、あとこれ位は稼ぎたいとか、数千円でも稼げたら、何とか一万円まで増やしたいとか、一万円稼げたら、次に二万円にしたいとかですね。

これが全く収入がない状態が続くと、0から1へステップは目標が描けなくなってしまいますから、できるだけ早期に行動に移して頂きたいと思います。

WEB関係や事務関係の仕事をしていた方やイラストが得意な方であれば、ネット上で仕事の依頼を受けるクラウドソーシングといった手段があります。

悩む人形
家族の介護をする事になった時、あなたはどうやって収入を得ていきますか?これまでは、父が脳梗塞を発症してからの経緯を「入院生活」、「在宅介護の準備」、そして自宅での「介護生活」についても紹介してきましたが、今...

また自分の得意な趣味や特技などがあれば、教室を開くといった方法もあります。

道衣イラスト
budo-ka 道場開設す。自分の趣味を活かした教室の始め方。前回の「家族の介護をする事になった時、あなたはどうやって収入を得ていきますか?」に記載したように、私の場合は、趣味として学んでいたある伝...

また、私自身も、まだまだ稼げるといったレベルではありませんが、ブログで自分自身の経験や趣味を書き、広告収入を得るといった手段もあります。(ブログで収入を得る方法については、今後紹介していきたいと思っています)

それ以外にも内職でも何でも良いですから、できるだけ早期に何らかの収入を得る方法を見つけて頂きたいと思います。

収入を得る方法が見つかれば、そこから貯蓄を増やすとか、投資をするといった、次のステップも見えてくると思います。

【参考記事】

〇倹約生活のすすめ。自分の人生の割り振りを決める。

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倹約生活のすすめ。私の節約法のコンセプト。 当ブログは、武道家の「倹約」介護生活と名乗っています。 にも関わらず、これまで「倹約」には、ほとんど触れず、「介護」のみを中心の...

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【ミッシングワーカーの現実を見て、まとめ】

今回は、親の介護を原因とした「ミッシングワーカー」について紹介してみましたが、いかがだったでしょうか?

正直、この問題は、今後更に深刻化していくのではないかと思います。

特に長期化した場合は、一人ではなかなか抜け出せないでしょうから、やはり行政なり、民間なりの支援が必要になってくるでしょうね。

当ブログを執筆したそもそもの趣旨は、「はじめに」に記載してあるように、在宅介護の実態を紹介すると共に、いかに収入の低下と向き合っていくかでした。

今後も私自身の経験を基に、介護に役立つ情報や介護をしながら人生を有意義に過ごす方法を発信していきたいと思います。

今回も最後までお読み頂きありがとうございます。

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