脳梗塞という病気は、発症そのものも命に関わりますが、一命を取りとめても、後遺障害が残る事が多く、完治は難しいと言われています。
今回は、脳梗塞の後遺障害について考えてみましょう。
〔脳梗塞の後遺症〕
脳梗塞の後遺症としては、一般的には以下のような症例が挙げられます。
● 手足の麻痺
● 嚥下障害
● 失語症(言語障害)
● 排泄障害
● 失認(認知障害)
● 精神的な障害など
これまでのブログに記載してきたように、父にはまず左手足の麻痺と嚥下障害がありました。
失語症は、主に左脳に脳梗塞が起きた方(右半身に麻痺がある方)に多い障害で、うまく発音が出来なくなったり、言葉が出なくなります。
排泄障害は、尿意や便意と実際の排泄が合わなくなります(失禁など)。父にもあります。
失認は、麻痺側の空間が認識できなくなる障害で、父の場合は左側の認識が極度に弱いですね。
例を挙げると、車椅子を操作している時に、左側に障害物があると当たってしまいますし、字を書いていても、ある点を中心にして、右側だけを丸く扇状に(分度器のように)書いてしまいます。
あと漢字を書いていても、右側だけとか、どこか抜けていて、不思議な字を書きますね。
実際には、上記以外にも梗塞した部位により様々な症状があるようです。
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〔幻覚症状に遭遇!?〕
父の場合は、ある時期だけでしたが、もう一つ幻覚症状もありました。
ある日、父の付き添いをしていた母を迎えに行った帰りに「お父さん、最近変な事を言うんだよ。認知症かねぇ」と聞かされました。
脳梗塞の後遺症には、認知症のような障害もあると、以前から聞いていましたので、その時は「あぁ、そういう症状も出始めたか」と思っていました。
そして、実際に私が父の付き添いをしていると、父が「院長を呼んで来い」と言います。
呼んでどうするのと聞くと「金を払ってくれないから、交渉する」と言います。
交渉って、何の交渉?と聞くと、「家を病院に貸しているのに、金を払ってくれない」との事。
父の話を要約すると、我が家をこの病院に医院として貸しており、貸し賃として毎月いくらを払う約束になっているのに、病院が払ってくれないから、これから院長と交渉すると言っているようです。
当然ですが、我が家を病院に貸している事実はありません。(そもそも、そんな場所がありません)
その事実を父に話しても、父は信用しませんし、そんな事はないと言い張ります。
とりあえず、その場は抑えましたが、翌日病院に行くと、今度は昨日、我が家の病院に行ってきて、看護師と話してきたと言い、その内容を書いた紙を渡してきます。
書いてある内容を見ると、
他にも「この病院は、いつからやっていますか?」とか「患者数は何名ですか?」など、かなり具体的な質問と回答が書いてありました。
この症状は後々治まるのですが、一時帰宅した際に「ほら、我が家に病院なんてないでしょ?」と聞くと、「いや、あの時は本当にそうだったんだよ。おかしいなぁ」と言っていました。
無事に治まって良かったですが、当時は、今日は何を言い出すかと、ひやひやしていました(^_^.)
次回は、「脳梗塞の食事」について紹介してみたいと思います。
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