リハビリ病院を退院して、一年近くが経とうとした頃、父が突然発熱しました。
それも、40度を超える発熱です!
それまで順調に退院後の生活を送っていたにも関わらず、突然の発病だったので、この時は本当にびっくりしました。
今回は、脳梗塞の退院後に突然起こる発熱に関して、紹介したいと思います。
Contents
【突然の40度の発熱】
ある朝、父が「熱い!どうにかしてくれ!」と訴えるので、体を触ってみると、本当に熱い!
それも尋常な熱さではありませんでした。
これは、普通の風邪ではないなと直感的に感じました。
ただ、何か極端な異常がある訳ではありませんから、救急車を呼ぶかどうか、と聞かれれば、微妙なところです。
悩んだあげく、普段利用しているデイサービスと隣接している同系統の個人病院(循環器科、内科)へ、自宅の車で行く事にしました。
【個人病院では、原因が分からず】
早速、血液検査やレントゲンの検査が行われたのですが、原因がよく分かりません。
最初は、嚥下障害による誤嚥性(ごえんせい)肺炎だと思ったのですが、炎症反応は高いのに、レントゲンを見ると、肺炎の症状はありません。
こういう場合は、結局、抗生剤や解熱剤を処方されて、様子を見て下さいという感じになりますよね。
ただ医師のほうも、原因は分からないのですが、何か尋常ではないといった感じです。
【ディサービスの利用が幸い】
そんな時に、父の麻痺した足を触っていた看護婦さんが「あっ!〇〇さん、これ、ほうかしき炎じゃない!?」と叫びました。
普段、デイサービスで利用していたので、父の麻痺した足のむくみがひどい事をご存知だったようで、何気に触ってみたそうです。
確かに父の足を触ると、非常に熱い!
それも脛の部分にうっすらと赤い線が入っていて、そこが特に熱いのです。
結局、その病院では対処できないという事で、救急車を呼んでもらい、総合病院へと行く事になりました。
これなら最初から、救急車を呼んだほうが早かったですね。ただ、救急車を呼ぶかどうかは、本当に難しいんですよ(=_=)
【再びの総合病院】
搬送された先は、脳梗塞の発症時に運ばれた総合病院です。(詳しくは、「その日は突然やってくる1。父が脳梗塞を発症!脳梗塞の初期症状とは?。」をお読み下さい。)
退院後の定期健診でも通っていましたから、久しぶりといった感じでもないですね。
早速、診察が行われ、蜂窩織炎の治療が行われることになりました。
この時、医師から言われた言葉で印象に残っているのは、父の場合、心臓弁膜症でカーボン製の人工弁を心臓に埋め込んでいるのですが、この弁に菌が繁殖してしまうと、命に係わる可能性があるとの事でした。
【蜂窩織炎(ほうかしきえん)とは?】
さて、この聞きなれない「蜂窩織炎(ほうかしきえん)」という病気ですが、一体どのような病気なのでしょうか?
一言で言えば、黄色ブドウ球菌などの細菌による、皮膚内部の化膿性炎症の事です。
症状としては、父のように患部が赤みを帯びて腫れ、非常に高い熱が出ます。また同時に痛みを伴う事も多いようです。
治療としては、いくつかの抗生物質を試しながら、一番効果の高い薬剤を選んで点滴投与し、同時に患部を冷やしていくのですが、父の場合は、脳梗塞で半身不随でしたので、このまま入院する事になりました。
【蜂窩織炎の原因は?】
黄色ブドウ球菌自体は、誰でも持っている細菌ですが、外傷などの傷口から侵入して発症します。
父の場合は、水虫が原因でした。
脳梗塞で体が麻痺してしまうと、やはり動きが制限されてしまいますから、気を付けていないと水虫になってしまう事があります。
それも足だけではなく、脇の下や麻痺した手の指などがなる事もあります。
初めてほうかしき炎を発症した時は、ちょうど水虫がひどくなってきて、足で掻いたりしているうちに、小さな傷口ができ、そこから菌が入ってしまったようです。
【退院後の生活では、水虫にも注意!】
水虫が出来てしまった場合は、自己判断で薬局などで薬を買うのは、NGです。
皮膚科で菌の検査をしてもらい、その菌に効く薬を処方してもらいましょう。
理由は、水虫にも様々な種類があり、その菌に効かない薬を塗っても、まったく効果がないそうです。
また一時的に症状が治まっても、定期的に医師に顕微鏡で検査をしてもらい、完治まで一年間位は通院を続けて治療しましょう。
父の場合は、元々軽い水虫だったようで、それが脳梗塞で半身不随になり、水虫の症状が悪化した事が原因で、結果的に蜂窩織炎になってしまいました。
退院後の生活では、水虫くらいと思わずに、大病の原因になる事もありますから、注意して頂きたいですね。
今回も最後まで読んで頂きありがとうございます。
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