介護保険サービスについては、前回までに代表的なものとして、「デイサービス」と「デイケアと訪問リハビリ」について紹介しました。
また「介護用品のレンタル」については、以下の記事にて紹介しています。
そして、これから在宅で介護をしていく必要のある方が、もっとも不安に思う事の一つが、介護保険サービスに毎月いくら位の費用がかかるかではないでしょうか?
今回は、自宅で介護をする場合に、介護保険サービスにいくら位かかるのかを算出してみたいと思います。
Contents
〔介護保険サービスにかかる費用〕
介護保険サービスには、大きく分けて以下の3つのサービスがあります。
(2)デイサービス、デイケア、訪問リハビリなどの介護支援サービス
(3)介護用品(福祉用具)の購入
【介護用品(福祉用具)のレンタル料金】
では、まず(1)介護用品(福祉用具)のレンタルサービスについて算出してみましょう。
実際にうちで、一ヶ月間、福祉用具を借りた場合で計算してみます。
ベッド及びベッドの付属品
〇リクライニング機能式のベッド(特殊寝台) 7,000円
〇ベッドマット(床ずれ防止用具) 5,140円
〇ベッドの柵(サイドレール、特殊寝台付属品) 280円
〇ベッドの用グリップ(特殊寝台付属品) 1,020円
〇グリップと組み合わせて使うサイドレール(特殊寝台付属品) 460円
〇移動式のサイドテーブル 2,040円
小計 15,940円 (自己負担額1割)1,594円
移動用具(車椅子など)
〇車イス 6,000円
(背もたれの角度をマジックテープで微調節ができ、ひじ掛けや踏み台を外せるもの)
〇延長ブレーキ棒 250円×2 500円
〇車イス用シート(床ずれ防止用具) 1,500円
小計 8,000円 (自己負担額1割)800円
介護用リフト
〇駐車場用(1メートルの高さまで)27,000円
〇土間用(40センチの高さまで)20,560円
小計 47,560円 (自己負担額1割)4,756円
介護用リフトは、ほとんどの方は必要ないでしょうね。以下の福祉用具レンタル代から引いて考えてみて下さい。
福祉用具レンタル代 合計(一月)7,150円
年間だと、7,150円×12=85,800円
うちの場合は、15年ですから、トータルだと1,287,000円ですか(+o+)
介護用リフト以外は、たぶん購入できていたでしょうね。
ただレンタルの場合は、言えば定期的に新しい物に取り換えてくれますし、必要なくなった時の処分代を考えると、やはりレンタルのほうが良かったのかなとは思います。
【デイサービス、デイケア、訪問リハビリなどの介護支援サービスの利用料金】
次にデイサービス、デイケア、訪問リハビリなどの介護支援サービスの費用について、算出してみます。
デイサービスやデイケアは、利用者の状態によって(父の場合は、中重度)、内訳が細かく単位や点数で分けられているので、概算だと思って下さい。費用は、最初から自己負担額を記載しています。
預かり時間は、うちの場合の預かってもらっている時間です。時間によっても費用は異なります。
デイサービスもデイケアも基本的に食費は実費となります。
デイサービス
週2回(月8回)利用の場合、主に食事と入浴の提供、預かり時間は大体7~8時間
通所介護費用(利用者負担額1割)月8回 8,553円
食費(実費) 690円×8回=5,520円
デイサービス小計 (月8回利用)14,073円
デイケア
週2回(月8回)利用、機能回復のためのリハビリ、食事と入浴の提供、預かり時間は大体5~6時間
通所介護費用(利用者負担額1割)月8回 8,377円
食費、日常生活用品費など(実費) 700円×8回 5,600円
デイケア小計 (月8回利用)13,977円
介護支援サービス利用料 合計(一月)28,050円
年間だと、28,050円×12=336,600円
15年経つと、少し計算するのが怖いですが、5,049,000円
ちなみに、現在では訪問リハビリは利用していませんし、もう領収書や請求書なども処分してしまいましたが、昔の通帳が残っていたので、参考に掲載してみます。
大体2,647円か3,308円と記帳されており、訪問リハビリをキャンセルする事は、ほとんど無かったので、月8~9回利用したとすると。
訪問リハビリ
週2回(月8回)利用、機能回復のためのリハビリの提供、時間は1回40分
(利用者負担額1割)月8回 2,647円(予想)となると思います。
以前は、デイサービスを週4回(2社で各2回ずつ)利用して、デイサービス以外の日に訪問リハビリを受けていました。(平成27年の介護保険法の改正により、ケアプランを変更した)
【介護用品(福祉用具)の購入】
さて最後に(3)介護用品(福祉用具)の購入について、簡単に説明してみます。
福祉用具の購入に関しては、特定福祉用具として認定されたもので、1年間で10万円以内の物は、購入費の9割の返金を受ける事ができます。ケアマネジャーや介護用品のレンタル業者に相談をして、市区町村に請求しましょう。
特定福祉用具とは、主に排泄関係(ポータブルトイレ)や入浴補助用具(介護用の入浴椅子、入浴用手すり)等で、レンタルではなく購入が必要な物で、月日と共に消耗していく物です。
うちで購入した特定福祉用具は、ポータブルトイレですね。
最初は家具調の物でしたが、重くて使い辛かったので、数年後にプラスチック製の物に買い換えました。
また昨年だったと思うのですが、便座にヒビが入って割れてしまったので、便座だけを再度申請して取り替えました。
もう古いので、今のカタログには載っていないのですが、温熱式の便座の物で4万円前後だったと思います。
初月分の介護保険サービスの費用は?
という訳で、これらを基に最初の月の費用を算出してみますと、
福祉用具レンタル代 合計(一月)7,150円
介護支援サービス利用料 合計(一月)28,050円
介護用品(福祉用具)の購入(ポータブルトイレ)40,000円
初月費用 合計 75,200円
※ トイレ代は、請求をすれば、後から9割が返金されます。
2ヶ月目からは、福祉用具レンタル代と介護支援サービスの利用料のみとなりますから、
毎月35,200円という事になります。
年間だと、422,400円ですね。
15年だと、6,336,000円。
※ 高額所得者(年金などの年間所得が280万以上)の場合は、自己負担額が2割ですから、全て2倍という事になります。(更に2018年の8月からは、年間所得340万以上の方は、3割負担となるそうです)
これが日常の生活費以外にかかってくるという訳です。
現在、厚生年金を含めて、年金を受け取っている世代は何とかなりそうですが、私のように自営業やフリーランスの場合は、金額を考えると、やはり自分の老後の事とか、年金の事とか、資産をいかに形成していくとか、真剣に考えていく必要がありそうですね(^_^.)
今回も最後まで、お読み頂きありがとうございました。
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